ロイヤルエンフィールドの2気筒650ccが魅力的! 新作3モデルを展示|モーターサイクルショー2024

東京モーターサイクルショー2024ではロイヤルエンフィールド社・グローバル事業統括責任者のヤドヴィンダー・シン氏が登壇。最新3モデルを紹介した。
英国にルーツをもつインドの名門バイクメーカー『ロイヤルエンフィールド』は東京ビッグサイトで開催の「東京モーターサイクルショー2024」に出展。現在発売中のラインナップに加えて、最新モデルの「SHOTGUN(ショットガン)650」と「BULLET(ブリット)350」、また2023年に南極を走破したのアドベンチャーモデル「HIMALAYAN(ヒマラヤ)450」などを展示。特別展示としてコンチネンタルGT650レーサー、ロイヤルエンフィールド第一号車(1901年製)のレプリカモデル、ロイヤルエンフィールド × チェリーズカンパニーのサイドカーカスタム「CHALLENGER(チャレンジャー)」も登場した。
PHOTO&REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)
ロイヤルエンフィールドジャパン https://www.royalenfield.co.jp/

ショットガン650……価格未定 ※2024年8月発売予定

写真はステンシル・ホワイト。プラズマ・ブルー、グリーン・ドリル、シートメタル・グレーもあり。

NEWモデルのショットガン650は、INT650、コンチネンタルGT650、スーパーメテオ650に続く空冷4ストローク並列2気筒シリーズの第4弾で、直接的なベースはクルーザーのスーパーメテオ650。

エンジンは空冷4ストローク並列2気筒SOHC 4バルブ648ccを搭載。力強い低回転域、全域に渡って感じることができる豊かなトルクを備え、魅力的で爽快な走りを実現している。

フロントサスペンションは減衰力機能とスプリング機能を左右のフォークに分けたSHOWA製Φ43mmSFF-BPフォークを採用。リアサスペンションはツインチューブ5段プリロード調整式ユニットを導入。前後ホイールはスポーティーなキャスト型とし、フロント18インチ、リア17インチの異径サイズを設定。

ブレーキは前後ともディスク式とし、フロント320mm・リア300mmの大径ディスクローターを採用。前後ブレーキともABS(アンチロック・ブレーキシステム)が導入されている。

SHOTGUN(ショットガン)650 主要スペック

全長2,200mm
全幅620mm
全高1,105mm
シート高795mm
乗車定員2人
排気量648cc
重量240kg
エンジン空冷4ストローク並列2気筒SOHC 4バルブ
最大出力34.6kW(47PS)/7,250rpm
最大トルク52.3Nm/5,650rpm
トランスミッション6速マニュアル
フューエルタンク13.8L
ブレーキFront=Φ320mmディスク(ABS付) Rear=Φ300mmディスク(ABS付)
タイヤFront=100/90-18 Rear=150/70-17
製造国インド

ブリット350……スタンダードブラック、スタンダードマルーン 69万4100円/ブラックゴールド 70万1800円

写真はブラックゴールド。

90年に渡る伝統を継承した新たなブリット350が、 アップグレードされたエンジンと変わらぬスピリッツを持って新登場。エンジンは空冷4ストローク単気筒SOHC 2バルブ349ccを搭載。革新的なカウンターバランサーならではの心地よい振動と、粘り強い低速トルクを発揮。吸気系にはフューエルインジェクションを採用。

ツインダウンチューブクレードルフレームを採用した最新のシャシーは、常に大きな信頼感とより安定したライディング・エクスペリエンスを提供。ブレーキは前後ともディスク式とし、フロント300mm・リア270mmのディスクローターを採用し、ABS(アンチロック・ブレーキシステム)も導入済み。

刷新されたシングルベンチシートは、広いスペースと太もも下のサポートを改善。街乗りはもちろん、ロングツーリングでも快適な走りを確保。新開発のデジタル・アナログメーターは、伝統とテクノロジーをミックスし、時代を超越した美しさを保ちながら、精度の高い情報提供を実現。スマホ等の充電に便利なUSBポートも装備。

BULLET(ブリット)350 主要スペック

全長2,145mm
全幅785mm
全高1,125mm
シート高805mm
乗車定員2人
排気量349cc
重量195kg
エンジン空冷4ストローク単気筒SOHC 2バルブ
最大出力14.9kW(20.2PS)/6,100rpm
最大トルク27Nm/4,000rpm
トランスミッション5速マニュアル
フューエルタンク13L
ブレーキFront=Φ300mmディスク(ABS付) Rear=Φ270mmディスク(ABS付)
タイヤFront=100/90-19 Rear=120/80-18
製造国インド

HIMALAYAN(ヒマラヤ)450……87万4500円~

Himalayan(ヒマラヤ)は、2016年に誕⽣(国内では正規代理店のピーシーアイより、2020年に発売)した、走行シーンを選ばない、オンロード&オフロードの両方に適応するデュアルパーパスモデル。ロイヤルエンフィールドが50年以上に渡ってヒマラヤ⼭脈を⾛破してきた経験からインスピレーションを得た、シンプルで⾼性能な「どこにでも⾏ける」をコンセプトに開発された。

2023年に南極を走破した新型のヒマラヤは、前モデルに搭載の空冷4ストローク単気筒SOHC 2バルブ411ccエンジンを、排ガス規制のユーロ5に適合。

前後のディスクブレーキに装備されたABSは、「オフロード走行モード」に切り替えることで(スイッチ1つで切り替えOK)、後輪のABSがオフになり、積極的な走りとオフロード走行時の操作性を向上。

手持ちのスマホのグーグルマップ+独自のアプリを用い、ヒマラヤに装備された専用ナビゲーションシステムに表示する「Tripper(トリッパ―)」も標準装備。スマートフォンにロイヤルエンフィールドのアプリをインストールし、バイクをペアリングするだけで使⽤可能だ。

HIMALAYAN(ヒマラヤ)450 主要スペック

全長2,190mm
全幅840mm
全高1,370mm
シート高800mm
乗車定員2人
排気量411cc
重量199kg
エンジン空冷4ストローク単気筒SOHC 2バルブ
最大出力17.9kW(24.3PS)/6,500rpm
最大トルク32Nm/4,250rpm
トランスミッション5速マニュアル
フューエルタンク15L
ブレーキFront=Φ300mmディスク(ABS付) Rear=Φ240mmディスク(ABS付)
タイヤFront=90/90-21 Rear=120/90-17
製造国インド

ロイヤルエンフィールド初の二輪モデルを忠実に再現

写真は1901年に製作された、ロイヤルエンフィールド初の二輪モデルを忠実に再現したレプリカモデル。社内の歴史家であるゴードン・メイ氏が長年に渡り、初期のモデルを探したものの見つけられなかったため、復刻計画「プロジェクト・オリジン」がスタートした。

エンジンはハンドル前に搭載。同車は後輪のプーリーをベルト経由で駆動させることにより、走行する仕組み。メインフレーム下に配置された真鍮製のボックスには、ガソリン、オイル、コイルなどの電装系が収納されている。

「プロジェクト・オリジン」の詳細はコチラ https://www.royalenfield.co.jp/our_world/project-origin/index.html?si=8xVe_GqCAXMi2122

Royal Enfield | Project Origin – The Missing Piece

ロイヤルエンフィールド × チェリーズカンパニーのサイドカーカスタム「チャレンジャー」

ハリウッドスターやアジアで活躍する俳優、HIP-HOPスターなど、世界中のファンにカスタムバイクを製作している東京のカスタムバイクビルダー「Cherry’s Company (チェリーズ カンパニー)」。写真は代表・黒須嘉一郎氏により、ロイヤルエンフィールドのオーセンティックなクルーザーモデルであるスーパーメテオ650を、クラシカルなサイドカースタイルに仕上げたカスタム。

「CHALLENGER」と名付けられた同車のデザインコンセプトは、「機能をデザインすること」。新しく製作されたアールズフォークは、サイドカーの有無に合わせ、トレール量を変更できるように設計。そのエキセントリックアジャスター部分にデザイン性を持たせ、機能をデザインしている。

フレームやボディラインを再構築する過程では、スタンダードの要素を活かしながらサイドカーのフレーム、ボディなどもオリジナルで製作。スーパーメテオ650の特徴を活かし、コンパクトでビンテージカーのような雰囲気を持たせるため、3つのホイールはすべて大径の60本スポークホイールを採用。ダンパー付きスプリングサスペンションはすべてカバータイプとなっている。

リアはダブルディスク化し、右側ハンドレバーとフットブレーキを用いて車体左右のリアブレーキディスクをコントロール。さらにサイドカー側のブレーキともリンクさせることで、サイドカーの制動力を確保。同車はサイドカーを外し、単車のみでの走行することも可能。サイドカーを装着するためのステーも、すべて単車側から取り外すことができる。

「CHALLENGER(チャレンジャー)」の詳細 https://www.royalenfield.co.jp/custom_world/Cherrys/index.html

コンチネンタル GT650レーサー

筑波サーキットのコース2000で2023年に開催された「クラブマンロードレース」出場した、ロイヤルエンフィールド・コンチネンタルGT650のレーサー仕様。「クラブマンロードレース」とは、『外車メーカーによる大人のレースごっこ』をコンセプトにしたサーキットイベント。出場ライダーはROYALENFIELD with MOTO junkieから参戦した小川勤選手。

「コンチネンタル GT650 レーサー」の詳細 https://www.royalenfield.co.jp/our_world/max10/index.html

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