昨年、創業から120周年を迎えたハーレーダビッドソン。東京モーターサイクルショー2024のブースでは、日本国内では初公開となる3つのモデルが紹介された。
ハーレーダビッドソンのブラッグシップライン「CVO」が今年25周年を迎える。このアニバーサリーイヤーにスペシャルなホットロッドバージョンである「CVOロードグライドST」が発売となった。CVOとはCustom Vehicle Operation(カスタム ビークル オペレーション)の略称で、最高峰のパワートレーンとブレーキシステム、装備を備えた最もデザイアブルなファクトリーチューンモデル。今回新たにファミリーに追加されたSVOロードグライドSTは、開発コンセプトである「Lighter Faster Faster」より軽く、より速くを目標に製作され、11kgの軽量化と10psの出力アップ、10Nmのトルクアップを実現し、軽やかにかつスポーティな走りが楽しめるハイパフォーマンスバガーに仕上げている。11kgの軽量化のために、コンソール、フロントフェンダー、ソロシートカウルには鍛造カーボンを採用。ハーレーのレーシング部門であるスクリーミンイーグルをイメージしたグラフィックが施され、マスコットのジョニーザピッグのキャラクターもあしらわれている。
パワートレーンは新世代SVOで投入された、ミルウォーキーエイト121エンジンをベースにしたミルウォーキーエイト121-HO、ハイアウトプットユニットを採用。これに+26%のエアフローを達成する吸気系、スクリーミングイーグルのヘビーブリーザーエクストリームと、ハイパフォーマンスカム、スクリーミンイーグル製チタンマフラーであるエクストリームフローチタニウムを装着し、レブリミット5900rpmの高回転ユニットとなっている。さらにファイナルギアを32から30Tに変更することで、どのギアからでも刺激的な加速を可能としている。足回りは前後ともにショーワ製を採用し、フロントの倒立フォークにはDLC加工を施している。ブレーキはブレンボ製のウェーブローター、ラジアルマウントの4ポッドキャリパーを採用する。
ライディングモード設定は新たにニュートラックモードを採用。HDファクトリーチームのライダーであるKyle Wymanの監修により、ABSやトラクションコントロールを最適化したマッピングとなり、繊細かつスムーズにコントロールが可能になっている。さらに刺激的なトラックモードプラスも用意し、よりエキサイティングな走りが楽しめる。またSVOらしく快適装備も充実し、12.3インチのTFTモニターやロックフォードのプレミアムオーディオも採用する。カラーはレイブンメタリックとホワイトパールの2色を用意する。
新たな限定車となるアイコンコレクションの新モデルも発表となった。歴史的なモデルにインスパイアされたアイコンコレクション・シリーズの2024年モデルは「ハイドラグライドリバイバル」と称し、パンヘッド時代の名車がリバイバルで復活。1956年のFLHにインスパイアされたタンクは、レッドラインレッドにバーチホワイトの大胆なストライプが入るスラッシュペイント。ソロシートとサドルバッグにはフリンジを施し、キャンディレッドのロゼット、ホワイトのシームパイピング、コントラストステッチなど特徴的なディティールを備えたコレクタビリティにあふれるモデルとなる。世界限定1750台で、日本には100台限定で導入する。すべて生産は1回限りでシリアルナンバーが付与される。
エンスージアスとコレクションも新モデルが発表となった。2024年のエンスージアストコレクションはタバコフェード。ガレージロックを感じさせる情熱的なペイントは、ハーレーダビッドソンの高いマスキングペイント技術による、伝説的なギターへのオマージュ。コレクションのベースとなるのはローライダーST、ウルトラリミテッド、トライグライドエクストラの3モデルとなっている。
- 価格
- CVOロードグライドST/544万2800円
- アイコンコレクション/367万1800円
- エンスージアストコレクション・タバコフェード
- ローライダーST/345万1800円
- ウルトラリミテッド/498万5200円
- トライグライドウルトラ/603万1300円