ほぼ量産品モデルが展示! SHOEI のHUD(ヘッドアップディスプレイ)内蔵ヘルメット|大阪モーターサイクルショー2022|

3月19日(土)から21日(月・祝)まで、インテックス大阪で開催された第38回大阪モーターサイクルショー2022。SHOEIは、最先端のHUD(ヘッドアップディスプレイ)内蔵ヘルメット「オプティクソン」を参考出品。映像を疑似体験できるように投影し、注目を集めていました!
PHOTO/REPORT●川島秀俊
HUD(ヘッドアップディスプレイ)内蔵ヘルメットとして、量産品に近い状態で参考出品されたオプティクソン。ボリュームアップしたアゴ部分を、上手く近未来的なシルエットに仕上げている。

 ヘルメットメーカーのSHOEIは、大阪モーターサイクルショー2022にて最先端のHUD(ヘッドアップディスプレイ)内蔵ヘルメット「オプティクソン」を参考出品した。これは2019年の東京モーターサイクルショーに出品したモデルの進化版で、より量産モデルに近づいたもの。会場では新型コロナウイルス感染予防の観点から試着はできなかったが、疑似体験できる投影ブースを設置して来場者の声を集めていた。

 このHUDとは、視界前方に設置した透明のスクリーンに各種情報を表示するもので、4輪車では一部車種にてかねてより採用されている機能。視線移動を最小限にできるため、安全運転をサポートするデバイスとして認知されている。

 オプティクソンでは表示パネルが右目前方に設置され、ここにナビタイムと共同開発している専用アプリのナビ情報を表示。サブディスプレイには交差点名や走行レーン指示、ゴールまでの距離、到達予想時刻や現在時刻など、多彩な情報を選択表示できる。もちろん音声によるガイドも併用され、スマホと連携することからハンズフリー通話も可能だ。

 従来のヘルメットとハードウェア的に異なるのは、やはりHUD投影ユニットを盛り込むアゴ部分。体積と重量増を極力抑えているが、ボリュームアップは避けられない。通信装置と操作パネルは左側面のインカム風ユニットに集約され、直感的な操作が可能。バッテリーは別体式で、現状では上着のポケットなどに収納して運用する仕様だ。

 かつてSF映画などで見た未来のヘルメットが、いよいよ大手ブランドから市販される日が近づいている。今回のショーから得た一般ユーザーの声も盛り込みつつ、完成・市販される日が楽しみだ。

HUDの投影スクリーンを右目の前に設置。視界に溶け込むよう、研究開発が重ねられた部分だ。
体験ブースの上には、HUDのディスプレイパターンを大きく表示。ヘルメット左側面の丸いボタンを押すことで、ディスプレイパターンを切り替えできる。

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