身長163cmにはなかなか厳しかった!モーターサイクルショー会場の展示車に跨りまくり、足つきをテスト|ホンダ編その1

今年も盛況のうちに閉幕した東京モーターサイクルショー。短足オッサンとしては、恒例の足つきチェックを試さないわけにはいかない。全国1000万人(?)の短足&低身長を代表して、展示車両を片っ端から試してきた。まずはホンダ車での結果を報告しよう。


REPORT●増田 満(MASUDA Mitsuru)
PHOTO●星野耕作(HOSHINO Kosaku)
身長163センチ短足オッサンが総チェック!

今年は無事に東京モーターサイクルショーが開催された。話題の新型車や注目の新製品が目白押しだったわけだが、身長163cmの短足オッサンとしては試さなければならないモノがある。足つき性の良し悪しだ。何度も申し上げているように身長が低いうえに短足なオッサンは、足つきの悪いバイクだと乗りたくても諦めるしかないという悲しい現実が待っている。だから一度に何台もの足つきチェックができるモーターサイクルショーは最高の機会なのだ。

2020年、2021年は新型コロナウイルスの感染拡大を予防するために開催が見送られた。だから以前に試したのは2019年のことになる。その時は「身長163cmの日本男子 東京モーターサイクルショー会場のバイク(ほぼ)全部の足つき性をチェックしてみた」と題してお送りした。今回も同じように試してみたいが、その前に前提として、2019年の時には体重が50kgしかなかった。小柄&短足&軽量と足つき性にとって最悪な条件を備えていたオッサンだが、なんと2年の間に体重が8kgも増えた。要するに腹が出て中年体型まっしぐらなわけだ。ただ、体重が増えれば乗車時の沈み込みが期待できる、かもしれない。それでは早速またがってみよう!

ホンダ・モンキー125

モンキーも大きくなったものだ。

まずは小排気量モデルから試してみよう。モンキー(50cc)といえば小さくて両足べったりなイメージだが、125ccとなって2018年に発売されたモンキー125は、じつはシート高に難あり。過去に試乗もしているから足つきに問題ないことは確認していたが、そのシート高は775mmだった。ところが2021年のマイナーチェンジでエンジンが新型に切り替わり、シート高も776mmとちょっとだけ高くなっている。その影響はどうかといえば、写真の通り。カカトまでベッタリとはいかなくても、以前はもっと土踏まず付近まで着地したように思うのだが、今回は両足の付け根までしか着かず、さらに足つきは悪くなっているようだ。とはいえ軽量なので、まったく問題も不安もない。

ホンダ・スーパーカブ110

新型になったスーパーカブはどうだ。

今年のモーターサイクルショーの目玉の一つが新型スーパーカブだろう。東京より一足早く開催された大阪モーターサイクルショーで発表された新型スーパーカブ110は、待望のフロント・ディスクブレーキとABS、さらにはキャストホイールが標準装備された。早く乗ってみたいところだが、その前に新型となってシート高が変わったことも注目すべき点。旧型のJA44では735mmだったシート高が、新型JA59では738mmと3mmも高くなっている! 果たして足つき性は悪化してしまったのだろうかと心配したものだが、結果は写真を見ればわかるよう杞憂に終わった。しっかり両足ともカカトまで着地してくれた。さすがは世界のカブ!

ホンダ・スーパーカブC125

C125は新色パールネビュラレッドだ。

カブシリーズの中で高級モデルとしての存在感を放っているのがC125だ。2018年に発売されてから何度か試乗する機会に恵まれ、その度に欲しくなっている個人的な注目株(ダジャレではない)。C125は登場時のJA48から2021年にエンジンが切り替わり型式がJA58に変わっている。ところがシート高は780mmで変化ナシ。だから問題なかろうとまたがってみた。やはり以前と変わらず足指の付け根付近まで着地してくれるので、不安感は一切ない。展示車には別売りの純正アクセサリーであるピリオンシートが装着されて、マフラーも変更されているなど若干仕様が違うものの、標準車でも足つき性は変わらないだろう。

ホンダCT125・ハンターカブ

売れまくっているCT125は新色パールオーガニックグリーン。

カブシリーズで現在、最も勢いと人気があるのがCT125・ハンターカブ。CT110そっくりなルックスに125ccエンジンを搭載して走りも実に魅力的。ただ、オフロードでの走破性も考慮されているので最低地上高が165mm確保され、その結果シート高は800mmと高い。これはロードモデルと変わらない数値で、軽量なカブシリーズながら若干不安に思う人も多いことだろう。実際に試乗してみた時でも、やはりシート高が高く感じるシーンは多くあった。それは重量も関係していてスーパーカブだと100kg切るが、C125では110kgと重くなり、さらにCT125だと120kgもある。カブシリーズ中最も神経を使うモデルでもあるのだ。実際にまたがると、悲しいかな両足はつま先しか着地しない。

ホンダ・ダックス125

ダックス125に早速またがる。

モーターサイクルショーの開催と同時に発売が発表された目玉車種がダックス125。大阪開催と同時に速報をお届けしたが、東京開催では正式に発売されることがアナウンスされた。以前の速報でも足つき性を確認したが、果たして今回も結果は同様。発表された諸元ではシート高が775mmであるとされている。ただ、ダックス125の場合、右にマフラー、左にサイドカバーと足つきを阻害する要素があるのでカカトまで着地せず、足指の付け根付近までが届く。車両重量は107kgなので普段使いからツーリングなどでも不安を感じることはないだろう。

ホンダ・グロム

塊感のあるグロム。

小排気量モデル最後はグロム。こちらも2021年にエンジンと外観が刷新され、いまだに話題と人気を集めている。塊感のある独特のスタイルは好みが分かれるところだろうが、個人的には初期モデルより独創性があって好きなデザインだ。従来のJC61だとシート高は760mmだったが、新型のJC62となってシート高は761mmと1mmだけ高くなった。従来モデルは試乗したことがあり、小さなスタイルの割に足つきが良くないと感じていた。新型はまだ試していなかったので良い機会とばかりにまたがってみた。数値とは不思議なもので、単純にシート高が足つきに直結しているとは限らない。感覚としてはシート高775mmのダックス125とほぼ同じで、シート高780mmのスーパーカブC125より悪い印象となった。原付2種モデルを中心にお伝えしたが、次回はホンダのスポーツモデルたちで足つき性をチェックしてみたい。

著者プロフィール

増田満 近影

増田満

小学生時代にスーパーカーブームが巻き起こり後楽園球場へ足を運んだ世代。大学卒業後は自動車雑誌編集部…