RS660に非常によく似ているけれど、こちらは2気筒457cc。アプリリアがミドルクラススポーツモデルを発表!|EICMA2023/RS457

イタリアミラノで11月7日から開催されているEICMA2023(モーターサイクル国際博覧会)で、サンマリノGPで初お披露目された2気筒のミドルクラススポーツRS457は正式発表された。軽量なハイパフォーマンスマシンは、日本国内への導入が期待される。
RS660と125の間を埋める457ccのミドルクラススポーツ。

MotoGPでも活躍するイタリアのバイクブランド「アプリリア」は、新開発の2気筒エンジンを搭載したスーパースポーツモデル「RS457」を発表した。すでに今年のサンマリノGPでお披露目が行われていたが、その詳細がイタリア・ミラノで開催中のEICMA2023(モーターサイクル国際博覧会)で発表となった。

RS660と同イメージのボディデザイン。ブラックのカラーは「プリズムダーク」
2in1のマフラーは車体下にサイレンサーを配置するショートタイプ。

デザインは同社のミドルクラスモデルRS660に非常によく似ているが、搭載されるパワーユニットは新開発の水冷並列2気筒DOHC4バルブ。ヨーロッパのA2ライセンスで乗ることができるモデルとして開発されているため、最高出力は最大35kWに抑えられているものの、乾燥重量は159kgと軽量で高いパフォーマンスを発揮する。ヘッドライトはフルLEDでフロントウインカーが組み込まれている。インストルメントパネルは5インチのフルカラーTFT液晶を採用し、ハンドルバーコントロールにはバックライトも装備している。

ヘッドライト内にフロントウインカーを内包したデザイン。
5インチのTFTカラー液晶を採用したインストルメントパネル。スイッチ類にはバックライト装備。

アルミ製の高剛性フレームには、120mmのドラベルトプリロード機能を備えたφ41mmの倒立フロントフォークが組み合わされ、スチール製のスイングアームとプリロード調整が可能なモノショックによりホイールトラベル130mm。ブレーキシステムは前後ともにByBre製を採用。フロントはラジアルマウントの4ピストンキャリパーと320mmディスクの組み合わせ、リヤには220mmディスクを採用。フロントにはデュアルマップを備えた2チャンネルABSシステムも装備する。ホイールサイズは前後17インチ、タイヤはフロントが110/70、リヤには150/60を装着する。

RS457は幅広いライダーが楽しめるように、電子制御によりマネジメント。MotoGPでアプリリアが初めて導入したライド・バイ・ワイヤー・システムを採用。パワー&トルク、トラクションコンロトールに介入し、3つのライディングモードでエンジンを管理。さらに3段階のレベルで調整が可能になっている。また、クイックシフターの装着も可能だ。

ホワイト系のボディカラーは「オパールセントライト」
MotoGPマシンをイメージした「レーシングストライプ」

 イタリア本国サイトではまだ価格は発表されていないが、北米向けのディーラーでは$6899という価格が提示されている。日本への導入に関しては未定だ。

  • SPEC
    • 車両重量:175kg(乾燥重量:159kg)
    • シート高:800mm
    • エンジン形式:水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ
    • 排気量:457cc
    • ボア×ストローク:69×61.1
    • 最高出力:35kW(47hp)
    • 最大トルク:43.5Nm
    • 変速機:6速リターン
    • タイヤサイズ:110/70R17(F)、150/60R17(R)
    • 燃料タンク容量:13ℓ

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