「フォード マスタング GTD」がニュルブルクリンク・タイムアタックを敢行

“公道走行可能”なレーシングカー「フォード マスタング GTD」がニュルブルクリンクで“6分57秒685”をマーク【動画】

ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェを走行する「フォード マスタング GTD」。
現在開発中の「フォード マスタング GTD」が、ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェにおいてタイムアタックを行い、6分57秒685をマークした。
フォードは、レーシングカー「マスタング GT3」と同時開発されたハイパフォーマンス仕様「マスタング GTD」による、ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェでのタイムアタックを実施。市販スポーツとしては5番手タイムに相当する6分57秒685を記録した。フォードは、このニュルアタックを記録したドキュメンタリー動画を公式YouTubeチャンネルで公開している。

Ford Mustang GTD

米国製車初の7分を切るタイムをマーク

現在開発中の「フォード マスタング GTD」が、ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェにおいてタイムアタックを行い、6分57秒685をマークした。
公道走行可能なGT3レーシングカーをコンセプトに開発されている「フォード マスタング GTD」。今回、ニュルブルクリンクでのタイムアタックを実施し、米国製市販スポーツカーとしては初めて7分を切るタイムをマークした。

ドイツの世界的サーキット「ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェ」は、スポーツカー開発にけるメッカとして知られている。今回、フォード、フォード・パフォーマンス、マルチマティックは、開発を続ける「フォード マスタング GTD」を持ち込み、米国車として初めて7分を切るタイムをマークした。

マルチマティック・モータースポーツのオフィシャルドライバーを務めるディルク・ミューラーが、最高出力826PSを誇るマスタング GTDのステアリングを握り、“グリーンヘル”と恐れられるニュルブルクリンク・ノルドシュライフェでのタイムアタックを敢行。ニュルブルクリンクの公式認定記録となる6分57秒685で走行し、市販スポーツカーとしては5番目に速いタイムをマークした。

7分を切るタイムは、2023年8月にマスタング GTDを発表した際、フォードのジム・ファーリーCEOが掲げた目標をクリアしたことになる。今回の記録達成を受けて、ファーリーCEOはさらなる記録更新への意気込みを語った。

「マスタング GTDの開発チームは、数十年にわたるサーキット走行から学んだことを採り入れ、世界最高のスーパースポーツと競い合えるマスタングを開発しました。ニュルブルクリンクを7分以内で周回できるクルマを持った最初の米国メーカーであることを誇りに思いますが私たちは満足していません。マスタング GTDにはまだまだ時間があるのです。必ず、またここに戻ってきます」

公式動画『The Road To The Ring』を公開

7分というターゲットタイムを切るべく、ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェへと挑んだ、フォード、フォード・パフォーマンス、マルチマティックのスタッフたち。
フォードは、マスタング GTDのニュルブルクリンクアタックを追った、ドキュメンタリー動画『The Road To The Ring』を制作。公式YouTubeチャンネルなどで公開した。

マスタング GTDのニュルブルクリンクにおける成功は、レーシングカーの「マスタング GT3」を史上初の公道走行可能なスーパースポーツへと仕上げるために、2年にわたるエンジニアとデザイナーで構成された小規模チームのハードワークによって実現した。

マスタング GTDは、専用開発された5.2リッターV型8気筒スーパーチャージャーを搭載し、マスタング初となるドライサンプエンジンを導入。軽量カーボンファイバー製ドライブシャフトと、リヤにマウントされた8速DCTによって、ほぼ50対50の重量配分を実現した。

今回、フォードは、マスタング GTDのニュルブルクリンク・タイムアタックを追った、13分間のドキュメンタリー動画『The Road To The Ring』を制作。このドキュメンタリー動画は、Ford.com、フォード公式YouTubeチャンネル、Facebookで公開された。

セブリングで行われた開発サーキットテスト、ニュルブルクリンクでのテストセッションまで、マスタング GTDの開発状況がたっぷりと映像に収録。ファーレイCEO、ドライバーのミューラー、マルチマティック最高技術責任者のラリー・ホルト、マスタング GTDチーフプログラムエンジニアのグレッグ・グドール、マスタング GTDのデザイン担当マネージャーのアンソニー・コラードのほか、フォードとマルチマティックから多くのメンバーが出演している。

「フォード マスタング GTD」のニュルアタックを動画でチェック!

公道走行可能なGT3マシンとして開発された「フォード マスタング GTD」のエクステリア。

最高出力800PS超の「フォード マスタング GTD」は公道走行可能なGT3レーシングカー【動画】

フォードは、レーシングカーのマスタング GT3と同時開発されたハイパフォーマンス仕様「マスタング GTD」を発表した。マスタング GTDは、フォード・フラットロック組立工場で製造後、カナダ・マーカムのマルチマティックへと送られ、ハンドメイドで専用装備を装着。予定価格は30万ドルとなっており、2024年後半から2025年前半にかけて販売される予定だ。

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…