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続々登場するオフロードも走れるスーパースポーツ
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2023年のスーパースポーツ界のトレンド、それはズバリ「車高アップ」ではないでしょうか? SUVは既にブームというより最も人気のあるスタイルとして完全に定着しましたが、ここにきてSUVというよりも純粋に車高を上げて走破性を高めたスーパースポーツが続々と誕生しているのです。
2022年11月にランボルギーニが発表したウラカン・ステラートはウラカンの車高を50mmアップしてオフロードの走破性を高めたモデル。フロントの補助ランプやブラックの樹脂製オーバフェンダー、ルーフレールなどでワイルドな雰囲気を高めた姿は、ウラカンにまた違った魅力を加えています。
同じようなコンセプトのクルマがほぼ同時期にポルシェからも発売されました。911ダカールと名付けられたそれは、1984年に初めてポルシェがパリ・ダカールで優勝した953(後に959として市販化)を再現したモデルで、50mmアップされた車高や樹脂製フェンダーモールなどでいかにもオフロードマシンという雰囲気です。ドライブモードにはラリーモードやオフロードモードが設定されるなど、機構面でもオフロードを重視した設定がなされています。
需要に応えてなのか、はたまた……
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実際にウラカンや911でオフロードを走りたい、という需要がどれほどあるのかはわかりませんが、いずれも従来は考えもつかなかったコンセプト。車高を上げたスーパースポーツというのはひとつのトレンドになっていると言えるでしょう。
そういう意味では、フェラーリ・プロサングエもその流れの一台ではないでしょうか。あれは立派なSUVでしょ、と思われるかもしれませんね。でもプロサングエは4ドアで最低地上高こそ高めですが、あの低いルーフと流れるようなフォルムは完全なスーパースポーツです。
最低地上高が高いおかげで多少の(あくまでも多少の)不整地も走れて、人も荷物もそれなりに載せることができるフェラーリ製スーパースポーツ、これも従来にはなかったコンセプトです。725PSを発揮する6.5リッターのV12エンジンが生む速さもSUVの概念を超えていますしね。
クロスオーバースーパースポーツが新たなトレンドに
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スーパースポーツなのに車高が高いなんて不思議な感じもしますが、今はクルマのジャンル分けなんてほとんど意味がなくなっているのではと感じるほど多様化が進み、そしてそれを可能とするテクノロジーも進化しています。今後はスーパースポーツカーのグレードのひとつに車高を上げたクロスオーバー車が定着するのかもしれません。