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Laureato Chronograph Aston Martin Edition
ジラール・ペルゴのアイコンがアストンマーティン仕様に
アストンマーティンは2021年2月に、スイスの老舗高級マニュファクチュールであるジラール・ペルゴ(Girard-Perregaux)とオフィシャルウォッチブランド契約を締結。1791年創業の名門時計メーカーと、1913年に設立した英国を代表する屈指の自動車メーカーがタッグを組んだとあり、その動向にはエンスージアストやファッションの目利きたちから注目が集まっている。アストンマーティンにとって60年ぶりの本格復帰となった2021年のF1でも、ジラール・ペルゴのロゴをまとったブリティッシュグリーンのマシンが活躍中だ。
今回両者が発表した「ロレアート クロノグラフ アストンマーティン エディション」は、いわずとしれたジラール・ペルゴを代表するラグジュアリースポーツウォッチであるロレアートの特別モデルとなる。188本の限定生産であり、完売必至の一本であることは間違いなさそうだ。
文字盤はブリティッシュレーシンググリーン
ロレアートを象徴する8角形のベゼル(イタリアはフィレンツェのサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の天蓋がモチーフ)が取り囲むのは、優美なアストンマーティン・グリーン一色で彩られた文字盤。21回塗り重ねて7層仕上げとしたうえで、1921〜1926年に使われたアストンマーティンのAMロゴを思わせる菱形パターンを施している。
さらに、ロレアート クロノグラフとして初めて透明なケースバックを採用。サファイヤクリスタルの窓の向こうには、自社製の自動巻きムーブメント、キャリバーGP03300-0141が精巧なメカニズムを覗かせている。42mmのケースには高品質な904Lステンレススチールを使用。一般的な316Lステンレススチールに比べて耐食性や耐スクラッチ性に優れているのに加えて、美しい光沢も特徴であるという。本作では、サテン仕上げのブレスレットにも904Lステンレススチールを採用している。
伝統のサイドストレーキのデザインを秒針に
文字盤には2つのクロノグラフ積算計、スモールセコンド表示の3つのカウンターを配置する。時針と分針のデザインと合わせて、カウンターの針にもすべて部分的に透かし彫りを施しているのも特徴。この非常に繊細な透かしのデザインは、軽量化を追求するレーシングカーの中空パーツを思わせる。
さらに、それぞれのカウンターの内側をスネイル仕上げ(snail=巻き貝の意味。円状に刻みを入れる加工のことで、工作精度の高さを示す)とするなど、細かい部分にまで老舗のこだわりが凝縮されている。また、センターセコンドのカウンターウェイトが、1958年のアストンマーティン DB4から採用されたサイドストレーキ(フロントフェンダー後方のフィン)を模したデザインになっているのもユニークだ。
アストンマーティンのスポーツ精神とエレガンスを、老舗マニュファクチュールならではの繊細な技で表現した「ロレアート クロノグラフ アストンマーティン エディション」。188本のみが生産される本作の価格は216万7000円。2021年10月28日より、世界各国のジラール・ペルゴの正規販売店で取り扱いを開始している。
【SPECIFICATIONS】
ロレアート クロノグラフ アストンマーティン エディション
・ムーブメント
キャリバー:GP03300
機械式自動巻き
直径:25.95mm
厚さ:6.50mm
パワーリザーブ:min. 46h
部品数:419点
振動数:2万8800Vib/h、4ヘルツ
石数:63
ローター:重金属
クロノグラフ、スモールセコンド、日付、時、分
・ケース
材料:904Lスチール
直径:42mm
裏蓋:無反射加工サファイアクリスタル、アストンマーティンのロゴデカール
文字盤:クロスハッチング技法を用いたアストンマーティン グリーン
防水:100m
・ストラップ
素材:904Lスチール
バックル:スチール製トリプルフォールディングバックル