2種類の「BMW M4 CS エディション VR46」がそれぞれ46台を限定製造

ヴァレンティーノ・ロッシ46歳を記念して「46」にまつわる特別な「BMW M4 CS」を限定販売

「BMW M4 CS エディション VR46. スポーツ」と「BMW M4 CS エディション VR46. スタイル」。
BMW M社は、ヴァレンティーノ・ロッシが46歳になったことを記念し、特別仕様車「M4 CS エディション VR46.」を限定販売する。
BMW M社(BMW M GmbH)は、MotoGP王者で、現在はBMWからGTレースに参戦するヴァレンティーノ・ロッシの46歳の誕生日を記念した、スペシャル仕様「M4 CS エディション VR46.」を発表した。仕様の異なる「スポーツ(Sport)」と「スタイル(Style)」が用意され、それぞれ46台が限定販売される。

BMW M4 CS Edition VR46. Sport & Style

ロッシとのスペシャルイベントにも招待

「BMW M4 CS エディション VR46. スポーツ」の走行シーン。
「BMW M4 CS エディション VR46.」の購入者には、ロッシ自身との特別なプライベートミーティングの参加など、体験型の特典も用意された。

二輪の世界で9度のワールドチャンピオンに輝き、2023年からBMW MモータースポーツのワークスドライバーとしてGTレースを中心に活躍するヴァレンティーノ・ロッシ。彼がレーシングナンバーとして掲げ続けてきた特別ナンバーが「46」だ。2025年2月16日、彼が46歳の誕生日を迎えたこと記念し、BMW M社は最高のプレゼントを用意した。

特別仕様車「M4 CS エディション VR46.」は、ロッシ自らがデザインを手がけた「スポーツ」と「スタイル」という、2つのデザインバリエーションが用意され、BMWのドイツ・ディンゴルフィング工場で、それぞれ46台ずつが限定製造される。どちらもロッシのトレードマークであるレーシングナンバー「46」が、ドアやカーボンファイバー強化プラスチック(CFRP)製ルーフなど、ボディやコクピットに大胆なデザインで配置されている。

購入者には、イタリア・タヴッリアにあるロッシのプライベートコース「VR46 モーターランチ(VR46 Motor Ranch)」で開催されるロッシとの特別なプライベートミーティング(バーベキューなども実施予定)と、ミサノ・サーキットでの「BMW Mドライビング・エクスペリエンス」への参加など、ファン垂涎の特典が用意されるという。

46歳を迎えたロッシは、BMWとのコラボレーション仕様の完成に喜びを隠さない。

「BMW M社ほど、モータースポーツがDNAに深く根付いているブランドは他にないでしょう。そして、その情熱を共有できることを誇りに思います。今回の特別な『M4 CS エディション VR46.』は、デザイン初期段階から私自身が携わることになりました。販売後、このクルマが公道やサーキットで走っているのを見たら、とてもクールに感じるでしょう」

ロッシ自身がチョイスしたカラースキーム

「BMW M4 CS エディション VR46. スタイル」のエクステリア。
「スポーツ」と「スタイル」は、それぞれロッシ自身が希望するカラースキームを導入。写真は「スタイル」のエクステリア。

ベースとなった「BMW M4 CS」からの最も大きな変更点が、BMW インディビジュアル専用ペイント仕上げが施された、2種類のエクステリアカラー。カーボンファイバーが露出したM4 CS専用ボンネット形状とも、完璧なマッチングを見せる。そして「スポーツ」と「スタイル」という2種類のカラーコンセプトは、どちらもロッシ自身が好む色調とビジュアルスタイルが導入された。

「スポーツ」は「マリーナベイ・ブルーメタリック(Marina Bay Blue metallic)」をメインにし、ボディ両サイドにはダークな「タンザナイト・ブルー・メタリック(Tanzanite Blue metallic)」の 「46 」が大胆に描かれた。「スタイル」は「マットフローズン・タンザナイト・ブルーメタリック(Frozen Tanzanite Blue metallic)」に、「フローズン・マリーナベイ・ブルー・メタリック(Frozen Marina Bay Blue metallic)」の「46」が組み合わせられている。

キドニーグリルのアウトラインと、鍛造M軽量アロイホイールのV字スポーク(レーシングカーと同様にタイヤバルブ位置を示す)は、ロッシのパーソナルカラーでもある鮮やかなイエローにペイントされており、「M」ロゴ入りブレーキキャリパーと「スポーツ」のドアフレーム・アクセントストリップにもイエローをチョイス。カーボンファイバー製ルーフにはイエローのハンドペイントで「VR46」ロゴと、ロッシのサインが入れられた。

ナイトブルーにイエローのアクセント

ヴァレンティーノ・ロッシ自身が手がけた、「BMW M4 CS エディション VR46.」のコクピット。
コクピットは、ナイトブルーにイエローのアクセントカラーが加えられ、各部にロッシが手がけた特別モデルであることをアピールする要素が追加された。

コクピットは、シックなナイトブルーを基調とし、エクステリア同様にイエローのアクセントが加えられた。「Mカーボン・バケットシート」には、ブラック/ナイトブルーのメリノレザーを導入。アルカンターラ製ショルダーエリアには、鮮やかなサンパウロ・イエローがあしらわれた。

ドアシルトリムとヘッドレストにはイエローで「VR46」ロゴを配置。3スポークデザインとフラットボトムリムの「Mアルカンターラ・ステアリングホイール」は、イエローのコントラストステッチとセンターマーカーが施された。カーボンファイバー製センターコンソールには「1/46」と記された専用バッジを装着。「スポーツ」と「スタイル」、それぞれ46台のみを製造する特別な1台であることを明確に主張する。

パワーユニットは、BMW M4 CSと同様に、最高出力405kW(550PS)を発揮する3.0リッター直列6気筒Mツインパワーターボエンジンを搭載。8速Mステップトロニック・トランスミッション(AT)、アクティブMディファレンシャル、「M xDrive」インテリジェント全輪駆動システムを介して、4輪を駆動する。0-100km/h加速は3.1秒、0-200km/h加速は10.8秒。M4 CS エディション VR46.には、「Mドライバーズ・パッケージ」が標準装備され、最高速度は電子リミッターにより302km/hに制限される。

BMWのWEC公式ルーキーテストに参加した、ヴァレンティーノ・ロッシ、ダン・ハーパー、マックス・ヘッセの3人。

ロッシがWEC公式ルーキーテストでハイパーカー「BMW Mハイブリッド V8」初ドライブで語った今後

世界耐久選手権(WEC)の公式ルーキーテストが、最終戦「バーレーン8時間レース」決勝翌日の11月4日に、バーレーン・インターナショナル・サーキットで開催された。BMW MモータースポーツはGT3プログラムからヴァレンティーノ・ロッシ、ダン・ハーパー、マックス・ヘッセが参加し、「BMW Mハイブリッド V8」のステアリングを握った。

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…