フェラーリ ミュージアムで「スーパーカー」をテーマに掲げた新企画展

フェラーリ ミュージアム新企画展『Supercars』で「フェラーリ F80」開発プロトタイプが初公開

フェラーリ ミュージアムでは、2025年2月18日から新企画展『Supercars』がスタート。フェラーリ F80の開発用プロトタイプが公開される。
フェラーリ ミュージアムでは、2025年2月18日から新企画展『Supercars』がスタート。フェラーリ F80の開発用プロトタイプが公開される。
イタリア・モデナのエンツォ・フェラーリ ミュージアム(Museo Enzo Ferrari)において、エンツォ・フェラーリの誕生日となる2月18日から、新たな企画展『Supercars』がスタートした。今回、マラネロに所蔵されている貴重なフェラーリ製スーパーカーが一堂に会することになる。企画展『Supercars』は、2026年2月16日まで約1年間開催される予定だ。

フェラーリの“スペチアーレ”の系譜

フェラーリ ミュージアムにおいて、2026年2月16日まで開催される企画展『Supercars』。
1984年に発表されたGTO以来、その時代を代表する特別なフェラーリとして歴史を繋いできた、“スペチアーレ”たちが勢揃いすることになった。

フェラーリ ミュージアムが、2025年に用意した企画展は『Supercars』。1947年のフェラーリ創業以来、忘れがたい傑作を生み出してきた、フェラーリの創造的なプロセスを辿ることができる。

ピックアップされたのは、“スペチアーレ”と呼ばれる特別なスーパーカーたちだ。今も多くのファンを持つ「フェラーリ GTO」(1984年)、「フェラーリ F40」(1987年)、「フェラーリ F50」(1995年)、「エンツォ フェラーリ」(2002年)、「ラ フェラーリ」(2013年)の5台が勢揃いした。

今回、2024年10月に発表された最も新しいスペチアーレ「F80」の開発用プロトタイプが、初めて一般公開されることになった。カモフラージュ偽装が施された貴重なF80の開発用試験車両だけでなく、プレ生産用車両を経て、正式な市販モデルに至るまでのパーツも展示される。

デジタル化された貴重な資料を公開

フェラーリ ミュージアムにおいて、2026年2月16日まで開催される企画展『Supercars』。
フェラーリが所蔵する貴重なアーカイブスがデジタル化されたことで、今回の企画展において様々な資料が公開されることになった。

実車と共に来場者を楽しませるのが、インタラクティブで多機能な5つのデジタルアイランドだろう。来場者はフェラーリ・アーカイブスが所蔵する、写真、ビデオ、図面、文書、出版物などを、デジタルディスプレイを通して楽しむことができる。それぞれのエリアでは、フェラーリがスペチアーレの開発に至った道程が明らかにされる。

デジタル化された貴重な資料に加えて、フェラーリ・ミュージアムとしては初めて、遊び心のあるアクティビティも展示に組み込まれた。様々なテーマで制作されたインタラクティブな体験により、来場者は没入感を持った1980年代から現在までの時間旅行を楽しむことができるという。

エンツォ・フェラーリ ミュージアムは設立以来、今も多くのフェラーリ・ファンを惹きつけており、1年あたりの新記録となる、来場者85万人を達成。フェラーリのワンオフモデルに焦点を当てた2024年の企画展『Ferrari One of a Kind』が人気を集めたことが、来場者増加につながったかたちだ。

イモラ・サーキットを舞台に、フェラーリによるモータースポーツの祭典「2024 フィナーリ・モンディアーリ・フェラーリ」が開催。レーシング・フェラーリが集結した。

最新スペチアーレ「F80」やル・マン勝者「499P」も登場した「2024 フィナーリ・モンディアーリ・フェラーリ」【動画】

2024年10月15〜21日にかけて、イタリアのイモラ・サーキットを舞台に「2024 フィナーリ・モンディアーリ・フェラーリ(2024 Ferrari Finali Mondiali)」が開催された。フェラーリ・チャレンジの世界一決定戦に加え、フェラーリ・ショーには世界耐久選手権(WEC)で2勝を挙げたフェラーリ 499Pが登場。イモラの市街地においてパレードランも行っている。

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…