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PORSCHE Macan
エンジンは死なず?

昨年、ポルシェは「マカン エレクトリック」を発表した。当初の計画では、EV仕様の新型発売後も現行のエンジン搭載モデルを併売し、次期型以降で電動モデルのみとする方針だった。しかしEVの普及が予想よりも遅く、多くの顧客が依然として内燃機関搭載車を望んでいることが明らかになった。こうした状況を踏まえ、ポルシェは「エンジンまたはプラグインハイブリッドシステムを搭載した製品ポートフォリオの拡大」を発表するに至った。
エンジン搭載のマカンが間もなく登場か?

テスト基地で撮影された写真に写っている他のモデルがすべてポルシェであることから、この車両は「アウディ Q5」の“ミュールボディ”を纏った「ポルシェ マカン」である可能性が極めて高い。今回目撃したプロトタイプのエクステリアは完全にアウディであるため、次期型マカンに関するデザイン面でのヒントは何もない。
エキゾーストパイプの存在は確認できることから、マカンに内燃機関搭載バージョンが投入されることが予想される。このテスト車両が本当にマカンのミュールであるならば、今後数ヵ月のうちに完全なプロトタイプが出現するだろう。既存のQ5をベースに開発を進めることには、マカンの開発を加速しコストを削減するメリットもあるだろう。
アウディ Q5とパワートレインを共有


現行Q5は、新開発の「PPC」プラットフォームにマイルドハイブリッドシステムを搭載している。ヨーロッパ仕様のパワートレインは、最高出力150kWの2.0リッターTFSIおよびTDIエンジンと、270kWを発揮する3.0リッターTFSI V6エンジンが用意されている。すべてに7速DCTと18kWモーターを組み合わせたマイルドハイブリッドシステムが採用されるだろう。
エンジン搭載の次期型マカンは、これらのいくつかを共有して2027年以降に登場すると予想する。