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Porsche 918 Spyder
ドイツにおけるヒストリックカー拠点に

ドイツ中部の都市カッセルを拠点に、75年にわたるポルシェ販売パートナーとしての実績を持つグリニッケ・グループが、ドイツ初のクラシックセンターをオープンした。ポルシェ・クラシックセンターでは、ヒストリックカーのレストア&整備、スペアパーツの供給などに加え、ポルシェ・コミュニティが集う場所としても活用されるという。
今回、ポルシェ・クラシックセンターがドイツにオープンしたことで、現行モデルのカスタマーに加えて、ヒストリックカーのオーナーにも、専門的かつ個別化されたノウハウによる持続可能なサポートが提供されることになる。ポルシェAGのカスタマイズ&クラシック担当副社長を務めるアレクサンダー・ファビッヒは、次のようにコメントした。
「ポルシェのモデルは、多くのお客様にとってガレージに存在する大切な“宝物”です。だからこそ、ヒストリックカーのサポートプロジェクトは、私たちにとって本当に重要なのです。今回、ポルシェの母国であるドイツにおいて、ヒストリックカーのコンサルティング&サポート、そしてサービス範囲を拡大できることを嬉しく思います」
ポルシェのヒストリックカーも販売

最先端のショールームとワークショップを備えたカッセルのポルシェ・クラシックセンターは、専門的なレストアやサービスだけでなく、ヒストリックカーの販売も行う。さらに10年以上も前に生産を終えた車両のために、8万点以上のスペアパーツも常時取り揃えられている。
ヨーロッパにおけるポルシェ・クラシックセンターは、フランス、オランダ、ノルウェー、スイスに拠点を構えており、カッセルは5番目のポルシェ・クラシックセンターとなる。また、ドイツ国内にある19のクラシックパートナーのサポートも行う予定だ。
75年前にポルシェの販売権を取得したグリニッケ・グループは、1950年代、ポルシェ 356の発売を開始した場所に、ポルシェ・クラシックセンターを新設した。グリニッケ・オートモービル・ホールディングのマネージングパートナーを務めるフロリアン・グリニッケは、オープニングセレモニーにおいて次のようにコメントした。
「ポルシェは単なる自動車ブランドではありません。情熱の象徴であり、卓越した品質を備えた、自動車の“夢”とも言える存在です。カッセルのポルシェ・クラシックセンターは、この伝説的なブランドの伝統と歴史を、今に伝える場所なのです」
ロールと共に希少なヒストリック・ポルシェを展示

オープニングセレモニーには、総勢356名のゲストが出席。モータースポーツ界のレジェンドでWRC王者のバルター・ロールが特別ゲストとして参加。会場には、希少なヒストリックポルシェとして「959」「918 スパイダー」「917」が特別展示されたほか、セレモニーのハイライトとしてドイツで初めて設立されたポルシェ・ヒストリックセンターの認定証が授与されている。
グリニッケ・グループは、2024年、カッセルとミンデンのポルシェセンターに新社屋の建設を開始。2025年末にはどちらも完成する予定となっている。