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Get Lost: Project Safari
「エリーゼでオフロードを走る」というアイデア

2025年4月15日、自動車デザイン&エンジニアリングの新ブランド「ゲットロスト(Get Lost)」は、初作となる「プロジェクト サファリ」を発表した。プロジェクト サファリは「ロータス エリーゼ S1」をベースに、ラリーからインスパイアされたパフォーマンス、実用性、そしてデザインを、妥協を拝したパッケージへと融合させた衝撃作である。
ゲットロストは、英国を拠点に活躍する自動車専門フォトグラファー、GFウィリアムズ(GFWilliams)によって設立された。デザイン、エンジニアリング、そして楽しさの追求を通じて、エモーショナルなクルマの提供を目指しているという。
プロジェクト・サファリは、エリーゼ S1の流麗な曲線とシャープなデザインを活かしつつ、オフロードを走る楽しさを追求したと謳う。専用のルーフスクープや横型LEDヘッドライト、最高品質の素材を使用したインテリアなど、エリーゼのルーツを尊重しながら、ゲットロスト独自のアイデンティティが多数導入されている。
プロジェクト サファリは「オリジナルとなったエリーゼ S1のフォルムと機能を深く研究することから始まった」と、ゲットロストの設立者である、ジョージ・ウィリアムズは明かす。
「エリーゼをオフロードで走らせるというアイデアは、バカバカしく聞こえるかもしれません。それこそ、私たちがエリーゼに傾倒した理由でもあるのです。このアイデアは、私たちに自由なクリエーション環境を与えてくれました。単体でのアピアランスだけでなく、クルマ全体の個性と能力を高めるため、あらゆる要素がゼロベースで検討されています」
スタイルだけでなく高い走行性能も実現

プロジェクト サファリは、オールテレインタイヤを装着し、完全オーダーメイドのグラベル用サスペンションシステムを導入。 車高と前後トレッドを拡大し、リミテッド・スリップ・ディファレンシャル(LSD)や油圧ハンドブレーキなど、「サファリ」の名前に恥じない、走行面でのアップデートが施されたという。
「プロジェクト サファリは、見た目が良いだけではダメでした。最高の走行性能を私たちは求めたのです」と、ウィリアムズは胸を張る。
「エリーゼを適当に改造したのではなく、このプラットフォームをベースに私たち独自の再解釈を加えています。デザインから走りに至るまで、すべてを考慮し、走る楽しさを追求しました。このクルマに乗ってみれば、私たちが『何をしたいのか」理解して頂けるでしょう」
ゲットロスト初の車両開発プロジェクトであるプロジェクト サファリは、2025年後半からカスタマーに向けた製造が開始される予定となっている。