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シンプルかつ機能を追求したデザイン
フェリー・ポルシェの息子であるフェルディナント・アレクサンダー・ポルシェ(F.A.ポルシェ)は、弟のハンス・ペーターとともに1972年にシュトゥットガルトにおいてポルシェデザインを設立。以来、ポルシェデザインは機能性と耐久性に優れ、シンプルな美を追求したライフスタイルブランドとして世界中で人気を集めることになった。
ブランドの立ち上げ50周年を記念し、ドイツ・シュトゥットガルトのポルシェ・ミュージアムでは、2022年7月10日まで特別企画展を開催。F.A.ポルシェの生涯と彼が手がけた作品、デザイン哲学、そして後世に与えた影響について、様々な展示が行われる。この特別展では、ポルシェデザインがどのようにして現在の地位を築いたかを知ることができるという。
高い評価を得てきた様々なアイテム
ポルシェデザインの起点となったのが、1972年に発表された時計製造技術の金字塔「クロノグラフ 1(Chronograph 1)」。特別展示ではこの伝説的なタイムピースのふたつのバージョン、「クロノグラフ 1-1972 リミテッドエディション(Chronograph 1–1972 Limited Edition)」と「クロノグラフ 1-911エディション 50 ポルシェデザイン(Chronograph 1–911 Edition 50 Porsche Design)」が公開される。
ポルシェデザインは、そのシンプルで美しいフォルムと充実の機能により、過去幾度もアワードを獲得してきた。今回、高い評価を得た「P`8478 アビエーターサングラス(P`8478 aviator sunglasses)」「P`9521 セルフォーン(P`9521 cellphone)」「P`3613 タバコパイプ(P`3613 tobacco pipe)」、さらにストップウォッチプッシャーが統合されたモノブロック・アクチュエーター・ウォッチ・シリーズの精緻なデザインを、じっくりと楽しむことができる。
F.A.ポルシェが愛した歴代ポルシェたち
またF.A.ポルシェは、素晴らしいポルシェのプライベートコレクションを保有していた。そして様々なクラシック・ポルシェが、彼のデザイン哲学に決定的な影響を与えきたと言えるだろう。
かつてF.A.ポルシェ自身が、ポルシェの最高傑作と称えた「904 カレラ GTS」、彼の遺品である「911(タイプ993)スピードスター」を展示。さらに、ポルシェ・クラシックがスペシャルリクエストプログラムの一環としてレストアした「911 S 2.4 タルガ」や、ポルシェデザイン50周年を記念して製作された「911 エディション 50Y ポルシェデザイン」も公開される。