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Audi e-tron FE07
現在チームズ選手権4位につけるアウディ・スポーツ
ロンドンE-Prixのコースは、ロンドン・ドックランズにある「エキシビション・センター・ロンドン(ExCeL)」に設置される。アウディ・スポーツ・ABT・シェフラーは、ルーカス・ディ・グラッシとレネ・ラストのふたりがアウディ e-tron FE07をドライブ。現在、チームズ選手権が4位、ドライバーズ選手権はラストが7位、ディ・グラッシが12位につけている。
ディ・グラッシはこれまで、英国で開催されたフォーミュラEにおいて、どちらもタイトル争いに絡むドライバーとして参戦。ゲンの良いロンドン開催に向けて、次のように意気込みを語った。
「フォーミュラEの歴史の中で、私自身、ロンドンでは多くの感動的な瞬間を経験してきました。多くのチームが英国に本拠地を置いており、英国出身のドライバーも数多く参戦しています。ある意味、フォーミュラEが故郷に戻ってきたと言えるでしょう」
1周にウェットとドライが混在する可能性も
今回の英国開催では、初めてエキシビション・センター・ロンドンに、2.252kmのコースが設置された。エキシビションホールの内部もコースの一部となっており、屋内と屋外が組み合わされた珍しいレイアウトとなっている。屋根の有無によりグリップコンディションが異なる上に、雨が降った場合は1周の間にウェットとドライが混在する可能性もある。
「トラックの半分がオープンエアで、残り半分が屋根付きというのは、私にとっても初めての経験です。このコースレイアウトは高速セクションが少なめです。コーナーが多くエネルギー消費量も少ないでしょう。一見するとオーバーテイクの機会が少ないため、他のフォーミュラEサーキットとは全く異なるキャラクターを持っています」と、ディ・グラッシはコメントした。
完璧な準備が求められる特殊なコースレイアウト
チーム代表を務めるアラン・マクニッシュは、特殊なロンドンのコースレイアウトについて完璧な準備が必要になると指摘している。
「ロンドンのサーキットはこれまでに見たことのないものになりますが、それこそがフォーミュラEの醍醐味です。エンジニアとドライバーの全員にとって、新たなチャレンジになるでしょう。エンジニアとドライバー全員にとって未知の領域ですからね。可能な限り完璧な状態でプラクティス1に臨めるよう、集中的に準備しています」
現在、ランキング7番手につけるラストは、ロンドンでのレースを楽しみにしているようだ。
「ニューヨーク、ロンドン、そしてベルリンと、シーズン終盤のロケーションは本当に素晴らしいものばかりです。私のキャリアでも、ロンドンのようなコースを走ったことがありません。レイアウトや舞台全体が完全に新たな領域ですし、特別な経験になるでしょう。素晴らしい冒険になることは間違いありません」
アウディのファクトリーチームに加えて、カスタマーチームの「エンヴィジョン・ヴァージン・レーシング」も、アウディが開発した「e-tron FE07」で参戦。日本でもお馴染みのニック・キャシディ、そしてロビン・フラインスもe-tron FE07をドライブする。今シーズン、エンヴィジョンは勝利こそないものの、6回の表彰台を獲得しており、チームランキングでトップに立っている。