全面的なアップデートを施したアウディの旗艦「A8/S8」日本導入開始

アウディのフラッグシップ、A8/S8がフェイスリフト。最新デザインや先進システムを満載

フェイスリフトを受けた、「アウディ A8」改良新型のエクステリア。
フェイスリフトを受けた、「アウディ A8」改良新型のエクステリア。
アウディはフラッグシップセダン「A8/S8」に大幅なアップデートを行い、全国のアウディ正規販売店を通じて7月から発売をスタートする。

Audi A8

アウディの技術的ショーケースの役割

フェイスリフトを受けた、「アウディ A8」改良新型のエクステリア。
1994年にアウディのフラッグシップサルーンとしてデビューしたA8は、これまで多くの先進テクノロジーを採用。アウディの技術的ショーケースとして存在してきた。

A8は、1994年のデビュー以来、アウディのフラッグシップセダンとして、常に「Vorsprung durch Technik(技術による先進)」を具現してきた。

革新的な軽量・高剛性ボディ設計のアウディスペースフレーム(ASF)、高効率直噴エンジン、アダプティブエアサスペンション、前後不等分トルク配分の「quattro(クワトロ:フルタイム四輪駆動)」、フルLEDヘッドライト、最先端のドライバーアシスタンスシステム、最新のMMIインフォテイメントを採用するなど、各世代ともにアウディの技術的ショーケースとしての役割を担っている。

今回、第4世代「A8/S8」にフェイスリフトを敢行。フラグシップにふさわしい最新のアウディ・デザイン言語をはじめ、先進のテクノロジーとインテリジェントな機能が採用された。全面的なアップデートを行うことで、卓越した快適性とスポーティな走りを両立し、アウディ独自のドライブフィールをさらに極めている。

プレステージ性と存在感を備えたエクステリア

フェイスリフトを受けた、「アウディ A8」改良新型「S line」のエクステリア。
最新アウディ・デザインを纏い、エクステリアを一新。彫刻的なフェンダーデザインは、アウディ クワトロを思わせる力強さが表現されている。

新型A8は、エクステリアデザインを一新。シングルフレームグリルは底辺を広げることで、より存在感が増し、クロームインサートによってプレステージ性を高めた。また、サイドエアインテークも同様にクロームによって強調。6ライトのキャビンデザインや、なだらかに傾斜するリヤエンドなどにより、端正でエレガントなフォルムを実現した。また、彫刻的なデザインのフェンダーはオリジナルの「quattro(クワトロ)」を彷彿とさせる力強さを表現している。

テールライトはLEDライトストリップで結ぶことにより高級感を助長する。新たに全モデルに標準装備するマトリクスOLEDリヤライトは薄く軽量でデザインの自由度が高く、消費電力の少ない有機発光ダイオード(OLED)を採用。走行モードによりその表情を変え、後続車が2メートル以内に近づくとすべてのOLEDセグメントを点灯させ、車間距離を警告する機能も備えている。

また、新たにスポーティな「S line」エクステリアをオプション設定。ブラックハニカムパターンのS lineグリル、バンパー、20インチ専用ホイールにより、さらに堂々たるエクステリアを手に入れることができる。

室内は上質なラウンジのような空間を演出

フェイスリフトを受けた、「アウディ A8」改良新型「S line」のインテリア。
インテリアはまるで高級なラウンジを思わせるような、水平基調のシンプルで上品なデザインが採用された。

新型A8のインテリアは、開放的なラウンジをイメージしたもの。幅広さを強調するために水平基調のシンプルで上品なデザインを与え、エクステンデッドレザー、エスクテンデッドアルミニウムルックインテリアなど、素材のクオリティにこだわって上質で快適な室内空間を実現した。さらに「S line」インテリアプラスパッケージや、Audiデザインセレクションといった、フラッグシップにふさわしいクオリティとセンスを備えた新たなオプションも設定している。

従来のアダプティブクルーズコントロール、アクティブレーンアシスト、トラフィックジャムアシストを統合した「アダプティブドライブアシスト(ADA)」をはじめ、フロント、リヤ、サイドと全方位で事故を予防し、衝撃を軽減する「アウディプレセンス360」といった、先進のドライバー支援システムを採用。さらに、駐車などの際に車両の前後だけでなく、タイヤの周辺の状況を3Dビューにより確認し、ホイールが縁石などに接触してダメージを受けることを未然に防ぐ「カーブストーンアシスト」、最新のセーフティ機能やドライバーアシスタンスシステムを搭載している。

「3.0TFSI」と「4.0TFSI」をラインナップ

フェイスリフトを受けた、「アウディ S8」改良新型のエクステリア。
パワーユニットは、3.0リッターV型6気筒TFSIと4.0リッターV型8気筒TFSI。どちらも、48Vマイルドハイブリッドシステムが組み合わせられる。

パワーユニットは「3.0TFSI」と「4.0TFSI」の2種類を設定する。3.0リッターV型6気筒TFSIエンジンは過給方式にツインスクロールターボを採用し、最高出力250kW(340ps)、最大トルク 500Nmを発揮。一方、4.0リッターV型8気筒TFSIエンジンは2基のツインスクロールターボを搭載した新開発エンジンで、最高出力338kW(460ps)、 最大トルク660Nmというスペックが与えられた。

トランスミッションはどちらのエンジンも8速ティプトロニックと48V電源システムを組み合わせたマイルドハイブリッド(MHEV)を搭載しており、高効率かつ力強い走行を実現。このMHEVシステムは、リチウムイオンバッテリーとベルト駆動式オルタネータースターター(BAS)により、減速時には最大12kWの回生エネルギーをリチウムイオンバッテリーに送り込むことが可能となっている。

コースティング(惰力走行)時のエンジン完全停止に加えて、アイドリングストップの動作速度を22km/hへと高めたことで、100km走行あたり最大 0.7リットル(欧州値)の燃料を削減できる。

全モデルに機械式センターディファレンシャル搭載の「quattro」フルタイム四輪駆動システムを採用。セルフロッキングディファレンシャルは、通常時は「40:60」にトルクを非対称に配分し、FRのような軽快なハンドリングと、フルタイム4WDならではの走行安定性を両立させている。路面状況によってトルク配分を可変することで、優れたトラクション性とダイナミックな走行性能を実現した。

トップモデルのS8は571psを発揮するV8ツインターボを搭載

フェイスリフトを受けた、「アウディ S8」改良新型のエクステリア。
ハイパフォーマンスモデルの「S8」には、最高出力571ps・最大トルク800Nmを発揮する4.0リッターV型8気筒TFSIツインターボを搭載。

新型「S8」にはスーパースポーツモデルに匹敵する、4.0リッターV型8気筒TFSIツインターボを搭載。最高出力420kW (571ps)、最大トルク800Nmという圧倒的なパワーを発揮する。S8にも48Vマイルドハイブリッドシステムと8速ティプトロニックを組み合わせたことで、高性能と高効率を両立した。

乗り心地と操縦安定性をバランスよく、高いレベルで実現する「プレディクティブアクティブサスペンション」をはじめ、取り回しの向上やムーズなレーンチェンジなどを実現する「ダイナミックオールホイールステアリング」、高速コーナリング時に左右のリヤホイール間で積極的にトルクを配分する「リヤスポーツディファレンシャル」を標準装備する。

エクステリアは、専用デザインの前後バンパーやアルミニウムルックインサートにより、精悍さを増したハニカムデザインのシングルフレームグリルを採用。専用の点灯パターンが与えられた「OLEDリヤライト」や、4本出しの楕円エキゾーストフィニッシャー、5ダブルスポークスターデザイン・21インチアルミホイールの導入により、パフォーマンスの高さが表現された。

インテリアはブラック基調とし、フルレザーパッケージやバルコナレザーの専用スポーツシートなどにより、スポーティさと上質さを高い次元で両立。エクステリアカラーには、S8など「S line」エクステリアパッケージ専用となる、デイトナグレーパールエフェクトやウルトラブルーメタリックといった新色も設定している。

【車両本体価格(税込)】
A8 55 TFSI quattro:1190万円
A8 60 TFSI quattro:1635万円
A8 L 60 TFSI quattro:1800万円
S8:2050万円

【問い合わせ】
アウディ コミュニケーション センター
TEL 0120-598-106

【関連リンク】
・アウディ ジャパン公式サイト
https://www.audi.co.jp/

PPEテクノロジーを採用した「アウディ A6 アバント e-tron コンセプト」のエクステリア。

アウディ、A6 アバント e-tron コンセプトを公開! 伝統の“アバント”に最新の電動パワートレインを搭載 【動画】

アウディは、ラグジュアリークラスに属する近未来の電動駆動モデル 「A6 アバント e-tron コンセプト」を発表した。アウディは約1年前の2021年4月、上海モーターショーにおいて「A6 スポーツバック」の電気自動車コンセプトモデルを公開。市販を前提に開発されたA6 アバント e-tron コンセプトは、先進的な駆動テクノロジーをアウディを象徴する伝統的なアバント・デザインへ巧みに組み合わせている。

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著者プロフィール

ゲンロクWeb編集部 近影

ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…