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2022 Ford GT ’64 Prototypes Heritage Edition
フォード GTプロジェクトの始祖となったモデル

「フォード GT ’64 プロトタイプ ヘリテージ エディション」は、1964年4月3日にニューヨーク国際自動車ショーでデビューしたフォード GT プロタイプをオマージュ。フォード GTはその後、アメリカ車で唯一となるル・マン24時間レース総合優勝を達成した。
フォード GTプログラムのマネージャーを務めるマイク・セバーソンは、今回のスペシャルエディションについて次のようにコメントした。
「2022 フォード GT ’64 プロトタイプ ヘリテージ エディションは、レースでの勝利を祝うだけではなく、フォード製スーパースポーツの最も古い歴史に敬意を表した初めてのモデルとなります。オリジナル仕様を現代的に解釈しました」
8月12日~15日に米国カリフォルニア州モントレーで開催されている、モントレーカーウィークにおいて、フォード GT ’64 プロトタイプ ヘリテージ エディションを公開。GTプロトタイプは5台が製作されており、当時のカラーリングのまま唯一現存する1964年製フォード GT プロトタイプ「GT/105」と共に展示される。
64年のプロトタイプをイメージしたエクステリア

フォード GT ’64 プロトタイプ ヘリテージ エディションのエクステリアには、ウィンブルドン・ホワイトのボディカラーに、トリプル・レーシング・ストライプを含むアンティマターブルーのグラフィックが施された。
足元には、フォード GTの直系であることを主張する、アンティマターブルーにペイントされた20インチ・カーボンファイバーホイールを装着。その奥にはシルバーにブラックのグラフィックが描かれたブレンボ製ブレーキキャリパーが覗く。さらにフロントスプリッター、サイドシル、ミラースティック、エンジンルーバー、グロス仕上げのリヤディフューザーなどにも、ネイキッド・カーボンファイバー製パーツが採用された。
カーボンとアルカンターラを組み合わせたコクピット

コクピットには、ドアシル、Aピラー下部、コンソールなどに、マットカーボンファイバー製パーツを採用。カーボンファイバー製シートは、ライトスピードブルーのアルカンターラにシルバーのステッチが施され、シート表皮とヘッドレストには“GT”ロゴが刻まれている。
インストゥルメントパネルには、エボニー・レザーとライトスピードブルー・アルカンターラが配され、ピラーとヘッドライナーにはエボニー・アルカンターラを使用。インストゥルメントパネル、ドアレジスターベゼル、シートXブレースには、アンティマターブルーのアクセントが入れられ、個性的なホイールとコーディネートされている。
「フォード GTの歴史には多くの節目となる出来事がありましたが、今回取り上げるべきはオリジナルのプロトタイプだと開発チームの全員が一致していました。1964年にデビューしたプロトタイプは、フォード・アドバンスド・ビークルズ・チームの創造的な才能を解き放ち、その後のフォード GTプログラムへの道を開きました。ここからすべてが動き出したのです」と、セバーソンは付け加えている。