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MINI ELECTRIC FUTURE
期間限定でMINIの未来を渋谷で公開
「ミニの日」を記念して3月2日(木)にBMWによって公開された「MINI コンセプト エースマン」は、MINIシリーズ初となるクロスオーバータイプのBEVコンセプトモデル。すでに2022年の7月にお披露目されていたMINI コンセプト エースマンは、プレミアムスモールコンパクトセグメント向けに開発された新しい車両コンセプトが骨子であり、その先進的なデザインとエレクトリックギミック、クロームとレザーを使用しないサステナブルな設計が最大の特徴だ。
今回、日本での初公開にあたってドイツ本社からMINIデザイン部門責任者のオリバー・ハイルマー氏が招聘され、MINI コンセプト エースマンのデザインとコンセプトが明かされた。ハイルマー氏は「MINIブランドを再定義することでMINI コンセプト エースマンは生まれた」と語り、4つの核(好奇心/遊び心/責任感/高まる鼓動)を内包した伝統的なMINIの「価値観」について解説。
「電気自動車のコンセプトにより、創造的にスペースを利用するという従来の原則を踏まえながら、伝統的なMINIのコア・バリューへとデザインをさらに絞り込んでいくことが可能になります。これにより、道路上でほとんど場所をとらないモデルでありながら、車内はこれまで以上に快適、多用途で、エモーショナルとなっています」
印象的な魅力と個性的なアクセント
MINIの伝統的なコンセプトを受け継ぎつつも明らかに未来志向なエクステリアは、様々な表情を生み出すマトリクスLEDを組み込んだフロントのラジエーターグリルが印象深い。様々な演出で乗員を迎え入れると同時に、歩行者へのアプローチも可能とするマトリクスLEDは、ユニオンジャックのグラフィックをもつテールライトにも採用され、未来のモビリティのひとつ「会話する自動車」を体現している。
またユニオンジャックのディテールはルーフラックにも施され、英国をルーツとするデザイン要素を各部に散りばめた。筋肉質なショルダーラインや、ルーフから路面方向に向かって末広がりになるリヤの造形がパワフルなクロスオーバーモデルを演出するなど、伝統と革新を融合したボディスタイルは、BMWが考えるMINIの未来を指し示しているという。
刷新されたMINIのミニマリズム
ある意味ではエクステリア以上にインテリアは冒険に満ちている。一見すると、ステアリングホイール、センターディスプレイ、その下に付されたいくばくかのトグルスイッチのみで構成され、1959年にアレックス・イシゴニスがオリジナル・ミニに施したような必要最低限な設えに見える。
しかし従来のセントラル・インターフェイスに新しい解釈を加えたうえで装備された丸形の有機ELディスプレイは自動車メーカーとしては世界初採用であるうえ、高画質かつ多彩なウィジェットを内包したまったく新しいグラフィック表示を実現。また、ダッシュボード全体に制御システムのコンテンツを動画投影したデジタル体験、投影したカラースキームと照明に連動したサウンド・シーケンスを提供する。
この革新的な体験は、好みの画像を有機ELディスプレイに転送してダッシュボード上に関連する動画を投影する「パーソナル・モード」、キーワードに応じて多彩な案内をディスプレイとダッシュボード上に投影する「ポップアップ・モード」、有機ELディスプレイの表示範囲と隣接する表面をインタラクティブにデザインして流動的な図形や実験的なサウンドを生む「ビビッド・モード」の、3つのエクスペリエンス・モードによって実現する。
3月5日(日)まで期間限定公開
MINIの新たなデザインを示唆するコンセプト エースマンは、2023年3月5日(日)まで渋谷区の「The ICEBERG」にて無料公開される。MINIのオーナーはもちろん、未来のMINIオーナー予備軍にとっても刺激的な体験が得られるこのイベント「MINI ELECTRIC FUTURE」の開催概要は以下の通り。
MINI ELECTRIC FUTURE 開催概要
日程:2023年3月3日(金)~5日(日) 11:00~20:30(最終入場 20:00)
会場:The ICEBERG 東京都渋谷区神宮前6-12-18
入場料:無料
イベント特設ページ:https://www.mini.jp/ja_JP/home/mini_day2023/index.html