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世界各地で巡回展の実施も予定
今回、アウトシュタット内のアウディ・パビリオンを改装し、常設展「House of Progress」をオープン。アウディとつながり、同社の歴史や製品、その価値ができるスペースとなる。展示スペースで、アウディに関連するコンテンツや製品に直接触れることで、アウディが掲げる様々な考え方の理解を深めることができるという。
アウトシュタットの常設展とは別に、主要な大都市で、期間限定の「House of Progress」も展開する。2022年にはウィーン、ソウル、ミラノで開催され、2023年春にはサウジアラビアの首都リヤドでも実施を予定。さらなる展開も計画されている。
吹き抜けに設置された縦型モニター
「House of Progress」の開設にあたり、アウトシュタットに設置されていた既存のアウディ・パビリオンは、建物の内部を完全に刷新。内装のリノベーションに加えて、展示コンセプトにも大きな変更が加えられた。新しい展示内容に加えて、新たな“見せ方”を生み出すため、建物の中央階段や円形広場を含む鉄筋コンクリート部分に、開放的なスペースが作り出されている。
今後、内装に変更を加えることなく、様々な企画に合わせてデジタルコンテンツや展示車両が入れ替えられる予定。今回の改装により、新しいトピックや製品を、各展示場所にすばやく簡単に設置することが可能になった。
入口に設置された「Table of Visions」は、アウディの将来のビジョンを提示。入口から展示エリアへと続く通路には、アウディ・ブランドに関する様々なトピックが紹介されている。
入口と展示フロアをつなぐ解放スペースには、大型モニターの「Blog of Progress」を設置。この縦型モニターでは、日々更新されるアウディの最新ニュースをチェックすることができる。また、ソーシャルメディア展示コーナーでは、誰でもコンセプトカー「スフィア」ファミリーのリヤシートに座ることも可能だ。
豊富な車両とアイデアを凝らした展示物
デジタル化とデザインをテーマとしたメイン展示スペースには、フル電動モデルの「A6 e-tron コンセプト」とプラグインハイブリッドの「A8 60 TFSI e」を展示。その横には長い解説ボードが設置され、デジタル化とデザインに関するアウディの取り組みを見ることができる。
他にも、リサイクル素材のエコニール(Econyl)、「e-tron GT クワトロ」のクレイモデル、現行モデルのカラーパレットを使って3Dプリンターで製作した花瓶などを展示。来場者は、アウディ・デザイン(アウディのデザイン部門)が作成したスケッチを、自宅へお土産として持ち帰ることも可能となっている。