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待望のV8エンジン搭載モデル「S 580」を追加
今年1月、8年ぶりのフルモデルチェンジを行ったSクラスは、Sensual Purity(官能的純粋)を追求したデザイン、人間中心の最新技術、安全性のさらなる追求など、現代に求められるラグジュアリーを再定義したメルセデスのフラッグシップモデル。累計生産台数は50万台を超えるラグジュアリーセダンだ。
ISGユニットとの組み合わせにより低燃費と快適性を向上
今回発表となった「S 580 4MATIC」、「S 580 4MATIC ロング」は、3982ccのV型8気筒ガソリンツインターボエンジン「M176」に、48V電気システムとISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)を組み合わせたユニットを採用。エンジン単体での最高出力は503ps(370kW)、最大トルク700Nmを発生し、低中速域では気筒休止する機構も備え、燃費性能の向上にも配慮を行なった。
エンジンに組み合わされるISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)や48V電気システムなどの技術を採用することにより、効率性、快適性、高性能化を同時に実現している。エンジンとトランスミッションの間に配された電気モーターISGは最高出力20ps(15kW)、最大トルク208Nmを発生。48V電気システムとの組み合わせにより、回生ブレーキによる発電を行なって約1kWhの容量のリチウムイオンバッテリーに充電。エンジンの低回転時にはその電力を利用して動力補助を行うことで、高い効率性と力強い加速を実現する。
スターターが従来より高出力な電気モーターとなることで、エンジン始動時の振動を抑え、エンジンスタート時やアイドリングストップからの再スタートの快適性を向上。さらにシフトチェンジ時にもこのモーターが使用され、エンジンが理想的な回転数に達するまでの時間を最小限に抑えるためのアシストを行い、シフトチェンジに必要な時間を短縮してスムーズでタイムラグの少ないシフトチェンジを実現した。
路面の状況を読み取ってサスペンションを調整
フルアクティブサスペンション「E-ACTIVE BODY CONTROL」がオプションで用意され、AIRMATICのシステムには4輪それぞれに48V対応のアクチュエーターを追加し、スプリングレートとダンパーの減衰力を個別に制御することが可能になった。
ステレオカメラで前方のアンジュレーションをモニターすることにより、あらかじめダンパーの減衰力を演算してコントロールするロードサーフェススキャンを搭載。タイヤへの初期入力から適切に減衰させるとともに、バネ上に伝わる振動を極力カットしてフラットな乗り心地を実現する。
ダイナミックカーブ機能の「CURVE」は、ロールによるバネ上の傾きを水平になるように修正して制御。また、側面衝突の可能性があると車両側が判断すると、運転席/助手席のサイドサポートに内蔵されたエアクッションが膨張し、ドアと乗員の間をサポートするだけでなく、E-ACTIVE BODY CONTROLが瞬時に車高を上げて、頑強な構造部であるサイドシルで衝撃を受け止める。
【車両本体価格(税込)】
S 580 4MATIC:1611万円
S 580 4MATIC ロング:1953万円
Sクラス、Eクラス、及びコンパクトモデルの装備を一部変更
Sクラス、Eクラス、Aクラス、Aクラスセダン、Bクラス、CLA、CLA シューティングブレーク、GLA、GLBの一部装備を見直し、価格の改定を行った。
Sクラスの主な装備変更は、E-ACTIVE BODY CONTROLをS 500 4MATIC、S 500 4MATIC ロング(いずれもISG搭載モデル)にオプション設定し、従来ブラック内装の車両にしか装備できなかったMBUXインテリア・アシスタントをブラック以外にも装備可能に。アクティブアンビエントライト及び一部オプション装備の設定を廃止した。
Eクラスの主な装備変更は、Sportsグレードに“Mercedes-Benz”ロゴ付きブレーキキャリパー&ドリルドベンチレーテッドディスク(フロント)、ランフラットタイヤ採用。全モデルにMBUX ARナビゲーション搭載など。
コンパクトモデルの主な装備変更は、64色から選択できる間接光のアンビエントライトや、ナビゲーション機能を変更。MBUXインテリア・アシスタントを新たにパッケージオプション設定となった。
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