電動スポーツボート「フラウシャー x ポルシェ 850 ファントムエアー」が搭載する次期マカンのパワートレイン

ポルシェが共同開発した電動スポーツボートが搭載する最新パワートレインと次期マカンの関係【動画】

ポルシェとフラウシャーは、ポルシェ タイカンをイメージした電動スポーツボート「フラウシャー x ポルシェ 850 ファントムエアー」を開発していると発表した。
ポルシェとフラウシャーは、ポルシェ タイカンをイメージした電動スポーツボート「フラウシャー x ポルシェ 850 ファントムエアー」を開発していると発表した。
ポルシェはオーストリアのボートメーカー「フラウシャー(Frauscher Bootswerft)」社とコラボレーションし、電動スポーツボート「フラウシャー x ポルシェ 850 ファントムエアー(Frauscher x Porsche 850 Fantom Air)」を開発。フラウシャー 858 ファントムエアをベースに開発された電動スポーツボートは、オーストリア・オルスドルフの造船所で25艇が限定製造され、2024年からデリバリーを開始する。

Frauscher x Porsche 850 Fantom Air

「858 ファントムエア」をベースに開発

ポルシェとフラウシャーが共同開発する電動スポーツボートは、写真の「858 ファントムエア」をベースに開発される。
ポルシェとフラウシャーが共同開発する電動スポーツボートは、写真の「858 ファントムエア」をベースに開発される。

エンゲルベルト・フラウシャーが1927年にオーストリア・ウィーンで設立した、フラウシャー・ボートスウィフト社は、95年以上の歴史を持つ世界屈指の高級ボートメーカーである。現在、オーストリアのオルスドルフ、マヨルカ島のポート・アドリアーノ、フランスのポート・グリモー、アメリカのマイアミに拠点を持つ。

現在、ポルシェはフラウシャーと共同で、ポルシェらしいパフォーマンスを持った電気スポーツボートを開発している。「フラウシャー x ポルシェ 850 ファントムエアー」は、完全電動スポーツサルーン「タイカン」の特徴である、素晴らしい加速力、パワフルな牽引力、継続的に利用可能なパフォーマンス、そして刺激的なデザインを纏うという。

ポルシェAGの取締役会副会長兼、財務・IT担当のルッツ・メシュケは「フラウシャー x ポルシェ 850 ファントムエアー」について次のように説明する。

「ポルシェは最先端かつ高性能で持続可能なラグジュアリーブランドを目指しています。私たちの目標は、お客様にインスピレーションを与え、夢を叶えること。フラウシャー x ポルシェ 850 ファントムエアーは、私たちのスポーツカーのように、卓越したパフォーマンスとラグジュアリー体験を提供することになるでしょう」

ポルシェによる専用の内外装デザインを導入

「フラウシャー x ポルシェ 850 ファントムエアー」は、写真のフラウシャー 858 ファントムエアをベースに、ポルシェのスポーツカーをイメージした内装デザインが採用される。
「フラウシャー x ポルシェ 850 ファントムエアー」は、写真のフラウシャー 858 ファントムエアをベースに、ポルシェのスポーツカーをイメージした内装デザインが採用される。

フラウシャーは、1955年から電動ボードを開発・製造。「フラウシャー x ポルシェ 850 ファントムエアー」は、同社のフラウシャー 858 ファントムエアーをベースに開発されており、全長8670mm、全幅2490mmの船体をほぼそのまま引き継いでいる。

今回、ポルシェはロードカー用に設計された電動パワートレインを水上用に最適化。これにより、次期マカンのベースとなる「プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック(PPE)」を、ボートに搭載することが可能になった。PPEは、容量約100kWhのリチウムイオン高電圧バッテリーと最新世代の永久励磁同期電動モーター(PSM)に、800V充電テクノロジーが組み合わせられ、DC急速充電ステーションだけでなく、AC充電にも対応する。

ポルシェAGのマカン担当副社長を務める、イェルク・ケルナーは次のように説明を加えた。

「フル電動SUVとしてデビューする次期マカンは、このセグメントで最もスポーティなモデルを提供することが、ポルシェの開発目標です。そして、この野心はこの電動スポーツボートにも受け継がれています。フラウシャー x ポルシェ 850 ファントムエアーは、ポルシェらしい電動パフォーマンススと、優れた操縦性が提供されるのです」

内外装にはポルシェらしいデザインを導入。特にインテリアは、ステアリングホイール、スロットル、統合ディスプレイを備えたメインコンソールはポルシェによる専用設計となる。最大9名の乗船が可能で、リヤのスイミング・プラットフォームには、ふたつの快適なサンパッドを備えた広々としたラウンジ・エリアが広がる。シートのデザインもポルシェが担当した。

ベースとなったフラウシャー 858 ファントムエアを動画でチェック!

PPEは現在タイカンが実現する270kWよりも高い充電能力を発揮し、理想的な状況下では5%から80%まで25分以内に充電できるという。

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