北極圏でアウディが「Q6 e-tron」極寒冷地テスト実施

まもなく生産開始される「アウディ Q6 e-tron」のプロトタイプが北極圏で走行テスト

雪の覆われた厳しいコンディション下で、テスト走行を繰り返す「アウディ Q6 e-tron」。
この冬、ヨーロッパの北極圏を舞台に、アウディが開発する新型 EV「Q6 e-tron」が寒冷地テストを実施した。
現在アウディが開発を続けるフル電動プレミアムクロスオーバー「Q6 e-tron」の北極圏でプロトタイプの極寒冷地テストの様子を公開した。

Audi Q6 e-tron

インゴルシュタットで生産される初のEV

雪の覆われた厳しいコンディション下で、テスト走行を繰り返す「アウディ Q6 e-tron」。
現在、開発の最終段階に達した「アウディ Q6 e-tron」は、ドイツのインゴルシュタット本社工場で生産される、初のアウディ製電気自動車となる。

アウディは2025年までに、20車種以上のニューモデルを市場に投入する予定を掲げており、そのうちの10車種以上がフル電動モデル(EV)となる。

現在、開発が行われている「Q6 e-tron」シリーズは、ドイツ・インゴルシュタット本社工場で生産される、初の電気自動車。インゴルシュタットには独自のバッテリー組み立て施設も併設されており、電動モデルへの移行を進めるアウディにとって、非常に重要な生産拠点となる。

ポルシェと共同開発したPPEを導入

雪の覆われた厳しいコンディション下で、テスト走行を繰り返す「アウディ Q6 e-tron」。
「アウディ Q6 e-tron」は、アウディとポルシェが共同開発した、「プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック(PPE)」を採用。ポルシェが開発する、マカンEVとは兄弟者の関係となる。

この冬、アウディは厳しい安全基準に基づき、市販仕様に極めて近い「Q6 e-tron」プロトタイプを、ヨーロッパの北極圏に持ち込み、精力的なテストを実施した。

Q6 e-tronシリーズは、ポルシェと共同開発した新しい「プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック(PPE)」を採用する最初のモデル。800Vのメイン電源システム、パワフルで効率的な電気モーター、革新的なバッテリーと充電管理システム、新開発の電子アーキテクチャーなどを備えており、電動化を進めるアウディにとって大きなステップを象徴する、重要な1台だと言えるだろう。

「SUV」と「スポーツバック」という2種類のボディバリエーションを持つ、Q6 e-tronは、持続可能な施設へと生まれ変わったインゴルシュタット工場で近く生産が開始される。アウディ AGのマルクス ドゥスマンCEOはQ6 e-tronについて次のようにコメントした。

「アウディが掲げる電動化戦略『Vorsprung 2030』は、数多くの危機に直面するこの時代においても、進むべき正しい道を指し示しています。これからもアウディは持続可能性に焦点を当て、ラインアップのデジタル化と電動化を体系的に進めていきます」

PPEは現在タイカンが実現する270kWよりも高い充電能力を発揮し、理想的な状況下では5%から80%まで25分以内に充電できるという。

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