ホットウィールにランボルギーニ シアンなどミニカー4車種が追加

マテルから1/64ミニカー「ランボルギーニ シアンFKP37」や1963年式「コルベット グランスポーツ」などが登場

3億9000万円のランボルギーニ シアンFKP37は、63台が即完売となった。
3億9000万円のランボルギーニ シアンFKP37は、63台が即完売となった。
玩具メーカーのマテル(Mattel)が展開する、「ホットウィール」シリーズに新たなモデルが追加される。ランボルギーニ シアンとシボレー コルベットに加え、1970年代のアメリカで人気のあった「ダッジ ラム バン」と「フォルクスワーゲン クール コンビ」がラインナップに加わる。

Lamborghini Sián FKP 37

ランボルギーニ初のハイブリッドモデル

カウンタックをイメージしたテールライトやルーフのデザインを採り入れた。
カウンタックをイメージしたシアンFKP37。テールライトやルーフのデザインはカウンタックを彷彿させる。

「シアンFKP37」は、ランボルギーニ初のハイブリッドカーとして2020年に販売された。「シアン」はイタリア・ボローニャ地方の方言で閃光を意味し、「FKP」はランボルギーニ社を再建したフォルクスワーゲングループの総裁、フェルディナンド・カール・ピエヒ会長のイニシャルを、「37」は氏が生まれた1937年を指している。

フラッグシップモデルである「アヴェンタドール」をベースに、名車カウンタックを彷彿とさせるテールライトやルーフの意匠などを採り入れた。63台が限定発売されると、約3億9000万円という高価格にもかかわらず即完売となった。

レース参戦を目指して開発されたコルベット グランスポーツ

ホットウィールに登場するのは、オープンバージョンのコルベット グランスポーツ ロードスターをモチーフにする。
ホットウィールに登場するのは、オープンバージョンのコルベット グランスポーツ ロードスターがモチーフ。

1963年に登場した第2世代の「シボレー コルベット」は、魚類を思わせる個性的なフォルムから「スティングレイ(=アカエイ)」のサブネームが付けられた。コルベットの育ての親とも言われる、エンジニアのゾーラ・アーカス・ダントフによるレース参戦計画から産み出されたのがグランスポーツ。エンジン排気量を820ccアップし、シャシーも大幅にアップグレードされている。外観では、オーバーフェンダーと極太のレーシングタイヤが目をひく。当時の国際GTレースカー規格のホモロゲーションをとるために125台が製造される予定だったが、GMはこの年、モータースポーツ活動からの撤退を決定した。

1970年代に人気を集めた2種類のバン

1950年に登場した「フォルクスワーゲン タイプ2」をベースとする「クール コンビ」。質実剛健で無駄のないデザインによって世界各国で愛された。アメリカでは、1970年代に若者のトランスポーターとして愛好された。世界中に輸出され、国によって様々な呼称を与えられた。「KOMBI」は主に南米で用いられた車名で、語呂の良さで「COOL(=カッコいいの意)」と綴るスペルを「KOOL」としている。ホットウィールシリーズでは、車体を半分近く切り詰めたカスタム仕様をモチーフとした。

「ダッジA100」バンの後継モデルとして1971年に登場した「ダッジ ラム バン」。日本には正規輸入されなかったが、一部のアメリカ車愛好家の間では人気が高く、並行輸入車が多数上陸している。日本では、このクルマを使ってレースを楽しむファンも多い。そんな日本独自の文化に着目したホットウィールのデザイナー、故リュウ・アサダ氏がデザインしたのがこの製品。この4モデルは9月の発売予定だ。

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