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地元要人を招いてオープニングセレモニーを実施
チェコ共和国のソコロフ、カルロヴィ・ヴァリ州に建設された「BMWグループ・フューチャー・モビリティ・センター」は、ミュンヘンのBMWグループの研究開発センターから、クルマで約2時間半という距離に立地。2023年7月に正式オープンを果たした。
チェコ共和国のペトル・オチュコ産業貿易副大臣、カルロヴィ・ヴァリ州のペトル・クルハネク知事、BMWグループからは人材・不動産担当取締役のイルカ・ホーツマイヤー、開発担当取締役のフランク・ウェーバーが参加し、オープニングセレモニーが実施された。
中央ヨーロッパ初の開発拠点として、BMWグループはFMDCに3億ユーロを投資。FMDCを拠点に、BMWグループの次世代車両に搭載される自動運転技術の開発・テストが行われる。
自動運転技術に欠かせない実走テストが可能に
FMDCは、かつての鉱山採掘場を再開発し、100名以上の新規雇用を地元にもたらした。周囲の複雑な地形は、高度な自動運転&駐車の開発に最適な環境を提供。バーチャル・シミュレーションと実車でのテストを組み合わせることで、BMWグループは高い安全要求を満たしたレベル4の自動運転車両の実現が可能になる。
FMDCで使用される電力と充電インフラには、100%再生可能エネルギーによるグリーン電力を使用。また、敷地内には革新的な水管理システムも設置されており、雨水を計画的に集めることで、テストトラックの灌漑に活用している。また、建設段階では、地域の生物多様性の保護と促進も考慮された。
BMWグループの開発担当取締役を務めるフランク・ウェーバーは、FMDCのオープニングイベントにおいて次のようにコメントした。
「新たにオープンした『BMWグループ・フューチャー・モビリティ・センター』は、レベル4までの自動運転と自動駐車技術のテストのために建設されました。非常に厳しい実走テストにも対応する、他に類を見ないテスト・サイトです。600ヘクタールという広大な敷地は、最大限の柔軟性と驚異的な効率性をもって、ありとあらゆる走行条件でのテストが可能となっています」
「市街地、田園地帯、高速道路、そして自動駐車用の広大なパーキングスペースを備えています。そして、特に素晴らしいのは、テスト車両を停止することなく、次々と走らせることができる点にあります。これにより、現実に沿った環境下において、信頼性が高く、顧客志向のテストをこなすことができるでしょう」