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BMW X5 Protection VR6
ドイツの厳しい防弾・耐爆発基準をクリア
BMW 7シリーズ/i7 プロテクションに続き発表された「X5 プロテクション VR6」は、X5の生産プログラムに組み込まれており、専用開発された装甲ボディと防弾ガラスを採用。ドイツの防弾性能審査機関「VPAM(耐攻撃材料・構造試験所協会)」が定める、耐弾性車両ガイドライン(VPAM BRV)と耐爆発性車両ガイドライン(VPAM ERV)をクリアしており、銃器や爆発物による攻撃から後席パッセンジャーを完全に保護する。
ドア、サイドフレーム、ルーフ、バルクヘッド周辺には、ボディの輪郭に完璧に合わせた高強度スチール製の成形パーツを配置。専用開発されたスチール製装甲セクションと安全ガラスは、機能面でもデザイン面でも車両全体へと自然に組み込まれた。ここにラゲッジ・コンパートメントの装甲パーティションと、アンダーボディに装着されたアルミニウム製スプリンターガードを組み合わせ、あらゆる危険からパッセンジャーを守ることができるという。
標準仕様には、弾丸が命中すると自動的に密閉され、燃料の漏洩を防ぐ特殊なケーシングを備えたセルフシーリング燃料タンクも導入。さらに、拡張アンダーボディ装甲とルーフ用追加装甲もオプションで用意された。
4.4リッターV8ターボに48Vマイルドハイブリッドの組み合わせ
エクステリアとインテリアは、2023年2月に発表されたX5改良新型をベースにしており、標準仕様との違いはほとんどない。ボディカラーも、X5で選択可能なすべての色から選ぶことができる。目立つことのない控えめなエクステリアは、防弾仕様を求める要人にとって、公道へと自然に溶け込むという、大きなアドバンテージをもたらすことになる。
ラジエーターグリル内の点滅式LEDライト、点滅式テールライト、音響信号システムを含むルーフマウント・ライトビーコン、デジタル双方向無線用ルーフアンテナ、公式行事用のフラッグポールなどを、オプションとして装着することができる。
パワーユニットは、4.4リッターV型8気筒ガソリンターボに、48Vマイルドハイブリッド・システムを組み合わせ、最高出力537PS、最大トルク750Nmを発揮。0-100km/h加速は5.9秒、最高速度は電子リミッターにより210km/hに抑えられている。
インテリジェントな4WDシステム「BMW xDrive」と専用のシャシーセッティングを組み合わせたことで、あらゆる路面コンディションにおいてパフォーマンスを発揮する。潜在的な危険が潜む環境下においても、走行性能を活かした柔軟な対応が可能だという。
多機能スポーツシートを標準装備
X5 プロテクション VR6には、優れた横方向のサポートを持つスポーツ・シートを標準装備。ランバーサポート、シート高、シート角度、背もたれ角度、背もたれの電動調整など、ドライバーに最高のシートポジションを提供する調整機能が与えられた。
シートヒーターも標準装備され、ヴィーガン素材のセンサフィン(Sensafin)製サーフェイスは4色を展開。BMW インディビジュアルのメリノ・レザーを3色からチョイスできる。また、オプションでフル電動調整機能付コンフォートシートも用意されている。
Mレザーステアリングホイール、アンビエントライティング、Hi-Fiスピーカーシステム、ソフトクローズドアも標準搭載。X5のドライバーアシスタンスシステム用に開発されたセンサーとカメラも標準装備される。
X5 プロテクション VR6は米国・サウスカロライナ州のスパルタンバーグ工場で製造され、2024年2月から販売開始予定だ。