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Porsche 911 GT3 R
完璧なシーズンの完璧な締めくくり
GT3規定マシンで戦われているDTMには、ポルシェをはじめ、アウディ、BMW、フェラーリ、ランボルギーニ、メルセデスAMGという6マニュファクチャラーが参戦。10月21日に行われた最終ラウンドのホッケンハイムでは、レース1の段階で、マンタイEMAのチームズ選手権と、ポルシェのマニュファクチャラーズ選手権が確定した。
マンタイEMAから91号車のポルシェ 911 GT3 Rで参戦するトーマス・プレイニングは、オーストリア出身の25歳。21日のレース1をポール・トゥ・フィニッシュで制すると、翌22日朝に行われたレース2の予選でポールポジションを獲得。この時点で早くも新ドライバーズ選手権王座を確定させた。さらに最終戦での勝利により、ポルシェの三冠獲得に華を添えている。
ポルシェでの2年目のシーズンで、待望のタイトルを決めたプレイニングは、次のように喜びを語った。
「ポールポジションを2回獲得し、レースでも2連勝。これ以上ないレースウイークになりました。日曜日の朝の予選は、おそらく今シーズン最高の走りができましたし、タイミングも完璧でした。ホッケンハイムでは、チームとのコミュニケーションも完璧でした。自分が何をしなければならないか、常に正確に把握できていたのです。それに、僕の911 GT3 Rは夢のように走ってくれました。完璧なシーズンの最高に完璧な締めくくりになったと思います」
2021年のDTM参戦以来初の王座獲得
レース2の予選でポールポジションを獲得し、2023年のDTMチャンピオンの座を早々に手中に収めたわずか数時間後、プレイニングは日曜日のレース2決勝でもトップフィニッシュを達成。2度のポール・トゥ・ウィンにより、ホッケンハイムリンクに8万8000人の観客が詰めかけた最終ラウンドにおいて、フルポイントとなる56点を積み上げた。
この結果、プレイニングは、ランボルギーニ ウラカン GT3 Evo 2をドライブした、ランキング2位のミルコ・ボルトロッティに30点の大差をつけることになった。ポルシェ・モータースポーツの副代表を務めるトーマス・ローテンバッハは、ポルシェのDTM三冠を受けて次のように喜びを語っている。
「言葉を失うとはこのことです。ドライバーズ選手権、チームズ選手権、マニュファクチャラーズ選手権という、DTMの3タイトルをすべてを獲得することができたのです。トーマス(プライニング)は、この週末のパフォーマンスで王者にふさわしいことを証明しました。この場を借りて、すべてのドライバー、チーム、そしてヴァイザッハのポルシェ・モータースポーツのスタッフに感謝の意を表したいと思います」