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Night of Champions
ヴァイザッハにポルシェ・ドライバーが集結
ポルシェは2023年12月2日、毎年恒例となっているモータースポーツの年間表彰イベント「ナイト・オブ・チャンピオンズ(Night of Champions)」を、ドイツ・ヴァイザッハの開発センターにおいて開催した。
会場では2023年シーズンの最優秀アマチュアドライバーとして、スイス出身のニコラス・ロイトヴィラー(Nicolas Leutwiler)にポルシェ・カップを授与。また、フランス出身のアレッサンドロ・ギレッティ(Alessandro Ghiretti)が、新たにポルシェ・ジュニア・ドライバーに選出されている。
表彰式に続いて、ポルシェ・モータースポーツは、2024年シーズンの野心的なプログラムを発表した。世界耐久選手権(WEC)とIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権における「ポルシェ 963」でのワークス参戦、ABB FIAフォーミュラE世界選手権における「ポルシェ 99X エレクトリック」でのプログラムを継続。また、Eスポーツシリーズ「ESL R1」には、ポルシェのファクトリーチームとしてコアンダ・Eスポーツ・レーシングチームが参戦する。
ポルシェAGのオリバー・ブルーメ会長は、モータースポーツの重要性について次のようにコメントした。
「モータースポーツはポルシェ・ブランドの中核となっています。私たちにとって、モータースポーツとイノベーションは切っても切れない関係にあるのです。モータースポーツからもたらされる新たな開発分野が、私たちの市販モデルの性能を向上させています」
「勝利と敗北の間には、大きな差はありません。私たちは今シーズン、それを身をもって体験しました。しかし、挫折から学ばなければポルシェではないと言い切れます。私たちは大きな野心と忍耐力を持った激しいファイターなのですから」
WEC/IMSAのドライバー体制をスイッチ
ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツは、2024年シーズンに向けて、WECとIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のドライバーラインアップを変更。デーン・キャメロンとマット・キャンベルがシートを交換する。
WECではポルシェ963 5号車をミカエル・クリステンセン、フレデリック・マコヴィッキィ、キャンベルがドライブ。6号車はケヴィン・エストレ、アンドレ・ロッテラー、ローレンス・ヴァンスールがステアリングを握る。
IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権は、963 6号車をマチュー・ジャミネとニック・タンディがドライブし、開幕戦のデイトナ24時間ではサポートとして、エストレとヴァンスールがチームに加わる。7号車はフェリペ・ナスルとキャメロンが新たにコンビを組み、デイトナではキャンベルとジョセフ・ニューガーデンのサポートを受けることになった。
ポルシェ・モータースポーツのトーマス・ローテンバッハ副社長は、キャメロンとキャンベルのシート交換について次のように説明を加えた。
「今回、ドライバーラインアップに変更を加えました。私たちの目標は、ふたつの選手権に参戦するため、チーム体制を最適化することにあります。それはレーシングカーやコックピットクルーにも当てはまること。昨シーズンはIMSAシリーズにおいて最終戦までタイトルを争いました。これはIMSAとWEC、そしてル・マン24時間レースで勝利するための布陣です」
フォーミュラEにおいて4勝を獲得
2022年-23年年シーズンのフォーミュラEは、タグ・ホイヤー・ポルシェ・フォーミュラEチームが4勝を獲得。最終戦までポルシェ 99X エレクトリックでタイトル争いを展開した。フォーミュラEのファクトリーモータースポーツ・ディレクターを務めるフローリアン・モドリンガーは「私たちはトップチームに成長し、その地位を確立しました。それは強力なチームワークの賜物です」と、胸を張る。
また、ポルシェはフォーミュラEのカスタマーチームであるアバランチ・アンドレッティは、ポルシェ 99X エレクトリックを駆ったジェイク・デニスが2勝を挙げて、ドライバーズ世界選手権のタイトルを獲得している。
2023年-24年シーズン、タグ・ホイヤー・ポルシェ・フォーミュラEチームは、パスカル・ウェーレインとアントニオ・フェリックス・ダ・コスタのコンビを継続。アンドレッティ・フォーミュラEはデニスのチームメイトとして、ノーマン・ナトが加入する。