ETC2.0限定の賢い料金の使い方とは?

高速道路での長距離ドライブ中、指定されたICから一時退出して対象の道の駅に立ち寄ることで料金を抑える社会実験がおこなわれている。
この取り組みを利用するための主な条件となるのが、車両にETC2.0車載器が搭載されていることだ。
ETC2.0車載器を搭載した車両であれば、指定ICから一度退出して対象の道の駅に立ち寄り、2時間以内に同一ICから再流入すると料金が据え置きとなる。
通常、一度一般道へ降りてしまうと初乗り料金が二重にかかるなど割高になるのが一般的だが、このしくみを活用すれば料金の割増を気にする必要がなくなり、設備の充実した一般道の道の駅で地元の特産品を購入したりご当地グルメを味わいながらゆったりと休憩を取ったりすることが可能となるのだ。

また、この一時退出の制度は全国の高速道路においてSA・PA同士の間隔が25キロメートル以上離れている区間を中心に導入が進められており、対象の組み合わせはあらかじめ指定されているという。
利用にあたって事前の申し込みなどは一切不要であり、ETC2.0車載器に有効なETCカードを挿入して通常通り料金所のゲートを通過するだけで自動的に料金が調整されるという手軽さも魅力のひとつだ。
SA・PA以外の休憩施設の選択肢が増えることは、長時間の運転による疲労軽減や居眠り運転の防止に直結するため、安全確保の観点からも積極的に活用したい制度といえる。

ただし、一時退出が認められている時間はICを退出してから2時間以内と明確に決められている。
この制限時間を1分でも過ぎてから再び高速道路のゲートへ向かった場合は通常通りに料金が分割されて割高になってしまうため、道の駅での滞在時間や移動時間には十分な注意が必要だ。
順方向の走行やアンテナ通過が条件!利用時の注意点も抑えよう

また、適用を受けるためには上述した2時間という時間制限のほかにもいくつかの厳格なルールが定められている。
まず重要な条件となるのが、高速道路を退出したあとに必ず対象の道の駅に立ち寄り、そこに設置されているETC2.0専用の通信アンテナを通過しなければならないという点だ。
車載器とアンテナが無線通信をおこなうことで立ち寄った事実が確認されるため、別の周辺施設で休憩した場合には当然ながら料金据え置きの対象外となってしまう。
なお、同一方向への順方向走行や道の駅に設置されたアンテナの通過が必須条件となるため、退出後にUターンして出発地方面へ戻る逆方向への走行や一般道を通って別のICから乗り直すといった経路をとった場合など、利用手順や時間制限を守らないと追加料金が発生する点には注意が必要だ。

また、スマートICを利用するケースも多いため、料金所のETCゲートを通過する際は必ず無線通信で通行しなければならない。
何らかのエラーでバーが開かず係員に対応してもらった場合や、ETCカードを抜いて精算機で支払った場合は立ち寄りの履歴が正しく処理されず、割引が適用されないおそれがある。
対象となるのは全国すべての施設というわけではなく事前指定の道の駅に限られているため、事前に国土交通省のWebサイトなどで対象となるICや道の駅の組み合わせをあらかじめ確認しておくことが欠かせない。
秋のドライブの際は、お得なETC2.0システムの利用ルールや対象の道の駅をあらかじめ確認しておき、途中の道の駅を上手に活用して快適でゆとりのあるドライブを楽しみたいところだ。
