トミカ × リアルカー オールカタログ / No.33 日産 スカイライン パトロールカー

狙った獲物は逃がさない! 北海道警が誇るV37型スカイラインのパトロールカーが『トミカ』に出動!

発売から50年以上、半世紀を超えて支持される国産ダイキャストミニカーのスタンダードである『トミカ』と、自動車メディアとして戦前からの長い歴史を持つ『モーターファン』とのコラボレーションでお届けするトミカと実車の連載オールカタログ。あの『トミカ』の実車はどんなクルマ?

No.33 日産 スカイライン パトロールカー (サスペンション可動・希望小売価格550円(2025年3月3日出荷分より594円)・税込)
No.33 日産 スカイライン パトロールカー リヤビュー

2025年2月にそれまでの『No.33 カロ・ビー』に代わって『トミカ』に加わったNo.33 日産 スカイライン パトロールカー』は、2025年2月現在、最新モデルとなるV37型スカイラインをベース車両としたパトカーです。

V37型 スカイライン 実車フロントビュー(2019年モデル)
V37型 スカイライン 実車リヤビュー(2019年モデル)

スカイラインは日産自動車が発売している中型自動車で、1957年に初代モデルが登場して以来、スポーティな走行性能と高級感を兼ね備えた中型乗用車として多くのファンに愛され、日本を代表する車種の一つとしての地位を確立してきました。その伝統を受け継ぎ、2014年に登場した13代目となるV37型スカイラインは、スポーティさと快適性を高次元で融合させた高級セダンとして注目を集めました。エクステリアデザインは、流麗なシルエットと力強いフロントフェイスが特徴で、ダイナミックなプロポーションが観る者を一瞬で走りへと駆り立てるような印象を与えます。特に、フロントグリルからボンネット、そしてサイドへと流れるラインは、車両全体に統一感と躍動感をもたらしています。

V37型スカイラインのインテリア。ドライバーと乗員に快適で洗練された空間を提供する。

インテリアに目を向けると、上質な素材と先進的な装備が調和し、ドライバーと乗員に快適で洗練された空間を提供しています。シートには高品質なレザーが使用され、長時間のドライブでも疲れにくい設計となっています。また、センターコンソールには大型ディスプレイが配置され、ナビゲーションやオーディオ、車両情報などを直感的に操作できるよう工夫されています。

冷間成形1.2GPa級超高張力鋼板という強力な鋼板が世界で初めてボディ骨格に採用されている。

メカニズム面では、ターボエンジン搭載車は上質な走り味を実現し、V6 3.5L DOHCエンジンと高性能モーターを組み合わせたハイブリッドシステムを採用したハイブリッド車は、高い動力性能と環境性能を両立しています。さらに、冷間成形1.2GPa級超高張力鋼板という強力な鋼板を世界で初めてボディ骨格に採用し、軽量化と高剛性を実現しています。

V37型スカイラインは優れたハンドリングと乗り心地を誇り、高速道路での安定した走行やワインディングロードでの俊敏なコーナリングが可能だ。

走行性能においては、フロントにダブルウィッシュボーン式、リヤにマルチリンク式のサスペンションを採用し、優れたハンドリングと乗り心地を提供します。これにより、高速道路での安定した走行やワインディングロードでの俊敏なコーナリングが可能となっています。さらに、ドライブモードセレクターにより、エンジンやトランスミッション、ステアリングなどを統括制御し、ドライバーの好みに応じた走行モードを選択できます。

安全性能も充実しており、全グレードに自動ブレーキが標準装備されています。また、アクティブレーンコントロールやアラウンドビューモニターなどの先進的な運転支援システムも搭載し、安全で安心なドライブをサポートします。これらのシステムにより、ドライバーの負担を軽減し、事故のリスクを低減することが可能となっています。

ハイブリッドモデルには日産の先進運転支援システム“プロパイロット2.0”を市販車として初めて採用。ほぼ自動運転に近い走行が可能だ。

2019年7月に行なわれたマイナーチェンジでは、フロントグリルに“Vモーショングリル”を採用し、より力強く洗練されたデザインに進化しました。また、リヤコンビランプには丸目4灯のデザインを復活させ、伝統と現代性を融合させています。さらに、エンブレムをインフィニティから日産に戻し、ブランドのアイデンティティを強調しました。このマイナーチェンジでは、ハイブリッドモデルに日産の先進運転支援システム“プロパイロット2.0”を市販車として初めて採用し、より高度な運転支援を提供しています。また、従来のダイムラー製4気筒ターボエンジンに代わり、自社製のV6 3.0Lツインターボエンジンを採用、高性能グレードの『400R』も追加されました。

このように、V37型スカイラインは洗練されたデザイン、高度なメカニズム、優れた走行性能、安全性能を兼ね備えた一台となっています。その伝統と革新を融合させた魅力は、多くのドライバーに新たな価値を提供し続けています。

天井上の赤色灯の間にある四角い箱が速度違反取り締まり用レーザー計測器だ。(車両はV37型スカイラインではありません。また、業務遂行に支障の無いよう一部画像を加工しています/Photo:MotorFan)

さて、『トミカ』の『No.33 日産 スカイライン パトロールカー』は、このV37型スカイラインをベースに作られた北海道警の有名なパトカーをモデルにしています。なぜ有名なのかと言えば、2025年2月現在、V37型スカイラインの白黒パトカーは全国でも北海道警でしか運用されていないことと、天井上の赤色灯の間に最新鋭の速度違反取り締まり用レーザー測定器が装備されているからです。『No.33 日産 スカイライン パトロールカー』の天井上の赤色灯の間に白い箱のような造形物が見えますが、これが最新のレーザー装置です。

天井の上に装備されたレーザー式計測器は抜群の計測能力によって目標のスピードを瞬時に計測、速度違反の迅速な取り締まりに効果を発揮します。この装置を装備したパトカーは「レーパト」などと呼ばれて恐れられています。また、最近ではレーダーを装備したパトロールカーも導入されています。レーダーはレーザーより計測距離が長く、また、レーザーは前を行くクルマか後ろから来るクルマのどちらかの速度しか計測できませんでしたが、レーダーは前を行くクルマも後ろから来るクルマもどちらも計測できます。このため違反車の後方から追跡するだけでなく、前方に追い抜いての計測や、道ばたに停車しての待ち伏せ計測が行なえます。

『トミカ』のモデルになった北海道警のV37型スカイラインのパトロールカー(業務遂行に支障の無いよう一部画像を加工しています/Photo:MotorFan)

2020年に北海道警に導入された、レーダー装備の日産スカイラインのパトロールカーは、2019年にマイナーチェンジされた後期型のV37型スカイラインをベース車としていますが、『トミカ』の『No.33 日産 スカイライン パトロールカー』も同様に仕立てられています。ただし、『トミカ』はレーザー式計測器を装備した仕様で、細かい事を言えば、左右のマフラーの間にリヤディフューザーが見えることから、実車とは異なり、V37型スカイラインの中でも超高性能モデルである『400R』仕様をベースにしています。

北海道警だけが装備しているV37型スカイラインの高性能パトロールカーを、あなたのコレクションにも配備してみてはいかがでしょう?

■日産 スカイライン GT (V37型/2019年モデル) 主要諸元(必ずしも『トミカ』のモデル車と同一ではありません)

全長×全幅×全高(mm):4810×1820×1440

ホイールベース(mm):2850

トレッド(前/後・mm):1540/1570

車両重量(kg):1700

エンジン形式:VR30DDTT型 V型6気筒DOHCツインターボ

排気量(cc):2997

最高出力:224kW(304ps)/6400rpm

最大トルク:400Nm(40.8kgm)/1600-5200rpm

トランスミッション:7速AT

サスペンション(前/後):ダブルウィッシュボーン/マルチリンク

ブレーキ(前後) :ベンチレーテッドディスク

タイヤ: 225/55RF17

■毎月第3土曜日はトミカの日! 

No.28 テスラ モデル Y (サスペンション可動/希望小売価格550円(2025年3月3日出荷分より594円)・税込)

毎月第3土曜日は新しいトミカの発売日です。2025年2月の第3土曜日には、上でお伝えしているように、それまでの『No.33 カロ・ビー』に代わって『No.33 日産 スカイライン パトロールカー』が登場します。また、それまでの『No.28 SUBARU BRZ』に代わって『No.28 テスラ モデル Y』が登場します。『No.28 テスラ モデル Y』には、初回出荷のみの特別仕様(特別色)もあります。

No.28 テスラ モデル Y (初回特別仕様) (サスペンション可動/希望小売価格550円(2025年3月3日出荷分より594円)・税込)*初回のみの特別仕様(特別色)です。

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