スタイルも走りも実用性にも満足! でも、ジムニーに欠点はないの? いやいやそんなことはありません【ジムニーオーナーレポート:Vol.17】

新型ジムニー「XC」 5MTは、街中で本当に楽しく使えている。高速道路でも制限速度をピタリと守って走る限りはとても楽で、乗り心地も良いし快適だ。しかし、長く乗ると欠点も見えてくる。どれも新型ジムニーの魅力でカバーされ、気にならないというのがオーナーとしての気持ちだが、今回はあえて気がついたジムニーの欠点をいくつか挙げてみよう。
REPORT:出来利弘(TOSHIHIRO Deki)

オーナーだからこそ分かるジムニーの気になる点いろいろ

軽自動車のジムニーは660ccターボでローギヤードなため時速100km/h走行時のエンジン回転数は3850rpmと高く、音量はやや大きい。100km/hまでは問題ないが新東名などで120km/hなどとなればエンジン音はさらに大きくなり、横風の影響も受けやすくなってくる。特にトンネルの出口など、ふらふらと直進安定性が乱れてくるのだ。この辺りはジムニーシエラならもう少し余裕がありそうだ。

ジムニー5MTでローギヤードなため、エンジン回転数は高めで長時間の高速走行では喧しく感じてくるのが正直なところ。

軽のジムニーはアクセルの踏み込み量が多いため、足が疲れるところだが、「XC」はオートクルーズが標準装備でとても快適なので高速走行が多い方にはお勧めのグレードだ。それでも慣れてくると前車に追従してくれるACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)が欲しくなる・・・というのが正直なところ。トルクが細いため、加減速の関係で難しいかもしれないが将来は是非、AT、マニュアル車共に設定してほしい。

ジムニー「XC」なら105km/h程度まで使えるオートクルーズがあるので快適だ。ボタン操作か、アクセルで加速は可能だが、慣れてくるとやはりアダプティブクルーズコントロールが欲しくなる。

USBジャックはディーラーオプション設定となっているが、Apple CarPlayで接続するには必需品だ。その手前のトレイにスマートフォンを置くのだが、なんとか斜めにおける程度。AT車は大きめのトレイなのだがMT車は小さくなるのが残念だ。シフト操作の邪魔にならないようにと思われるがもう少し工夫して大きめだとありがたい。

オプションのUSBジャックは必需品。使わないときはスマートにシャッターが閉められるのが嬉しい。その手前にあるMT車用のトレイはとても小さいのが残念。

ドリンクホルダーはセンターコンソール後方にあり、後席からも使えて便利だと思ったが、前席からは取り出しにくいのは否めない。エアコン吹出口の辺りにあれば冷暖房が当たって飲み物を保温できたらと思う。

シフトレバー類の後ろのドリンクホルダーは後席からも使えて便利だと思ったが、前席からはやはり置きにくい。エアコン吹出口の辺りにあれば冷暖房が当たってなお良い。

ジムニーは先進の安全装備も充実しているが、車線逸脱防止アラームはやや敏感すぎる。少しでも白線に近くなると「ピピピッ!」と頻繁にアラームを鳴らすので気になる。同乗者もびっくりするので、もう少し感度を鈍くするか、感動か音量をボリューム調整できるようにしてほしい。たまに助手席に8kg程度のカバンを置いて走り出すと「シートベルトをしてください!」と人が乗っていると勘違いして警告灯が鳴る。この重量センサーもちょっと敏感すぎる。

荷物といえば、ピッチング方向の動きが大きく、急ブレーキというほどでもなく、やや強いブレーキングで助手席や後席の荷物が前に向かって落ちる。ホイールベースが短いためか、サスペンションの設計かはわからないがノートPCや貴重品は壊れてはいけないので、常に助手席か後席の足元に置くようにしている。

また通常は乗り心地が良いが、リジットサスだけあって、ガソリンスタンドやコンビニなど、歩道を斜めに横切って入るようなシーンでは左右にゆらゆらとかなり大きく揺さぶられて驚くことがある。同乗者の方がもし飲み物を飲もうとしているなら、それは段差を越えるまで少し待ってからにすることをお勧めする。

このようにいくつか欠点もあるジムニーだが、それを補って余りある魅力に溢れているのは言うまでもない。どれも可愛いものだ。いやしかし、ACCはやっぱり欲しい。

キーワードで検索する

著者プロフィール

出来利弘 近影

出来利弘

1969年千葉県出身だが、5歳から19歳まで大阪府で育つ。現在は神奈川県横浜市在住。自動車雑誌出版社でアル…