新型CX-90は519万円から。北米マツダが価格とパッケージを発表! 3.3L 直列6気筒ターボとPHEVを搭載

2024年型 マツダCX-90
マツダの北米部門より、2024年型となる新型「CX-90」のパッケージング・価格が発表された。3.3L 直列6気筒エンジンをベースとした2つのターボモデル+2.5L 4気筒NAエンジンをベースとしたPHEVモデルを備えた3つの電動パワートレインシリーズに、計11種類のパッケージがラインナップされている。

マツダの北米部門より、2024年型となる新型「CX-90」のパッケージング・価格が発表された。3.3L 直列6気筒エンジンをベースとした2つのターボモデル+2.5L 4気筒NAエンジンをベースとしたPHEVモデルを備えた3つの電動パワートレインシリーズに、計11種類のパッケージがラインナップされている。

豊富なラインナップ、また全車3列シートを備えた電動クロスオーバーモデルとして、市場の様々なニーズに対応する柔軟さを持ち合わせたプレミアムSUVだ。車両本体価格は 39,595ドル(≒519万円)から、2023年春に米国の販売店へ導入される予定となっている。

3つの電動パワートレイン

新型CX-90には、「CX-90 3.3 ターボ」、「CX-90 3.3 ターボS」、「CX-90 PHEV」という、3つのパワートレインシリーズがラインナップされ、計11種類のパッケージで市場の多彩なニーズに対応している。3種類のパワートレインには、電動化された縦置きパワートレインと大型プラットフォームのために特別に設計されたマツダの新しい8速オートマチックトランスミッションが組み合わされている。電気モーターをエンジンとトランスミッションの間に配置することにより、停止状態からのスムーズな加速を実現するとともに、低速域ではモーターが直接CX-90を駆動することができるようになっている。

「CX-90 3.3 ターボ」には、最高出力280ps、最大トルク450Nmを発揮するe-スカイアクティブ 3.3L 直列6気筒ターボエンジンが搭載され、レギュラー燃料で街乗り10.2km/L、高速道路11.9km/L、複合で10.6km/hの燃費を達成している。直6エンジンはいずれも「M-ハイブリッド ブースト」を標準搭載しており、優れた性能を余すことなく効率的な走行を実現している。

「CX-90 3.3 ターボS」には、マツダが開発した量産ガソリンエンジンの中で最もパワフルなe-スカイアクティブG 3.3L 直列6気筒ターボエンジンを搭載し、最高出力340ps、最大トルク500Nmを発揮する。推定燃費値は、街乗り9.7km/L、高速道路11.9km/L、複合で10.6km/h。

「CX-90 PHEV」モデルには、2.5L 自然吸気(NA)4気筒エンジンに電気モーターを組み合わせたe-スカイアクティブ PHEV パワートレインを搭載。最大出力323ps、最大トルク500Nmを発揮し、様々な走行シーンで電気モーターのみで走行できるように設計されている。

電気モーターと17.8kWhの大容量バッテリーを組み合わせることで柔軟かつ安心感のある走りを実現しながら、高速道路への合流時など、最大限の加速が必要な場面でシャープな加速性能を発揮する。CX-90 PHEVの推定航続距離および推定燃費についてはまだ明かされておらず、発売間近に発表されるという。

CX-90 3.3Lターボパッケージ

新型CX-90には、先述した3つのパワートレインのシリーズに分けて計11種類のパッケージがラインナップされている。内訳は、「CX-90 3.3 ターボ」シリーズが5パッケージ、「CX-90 3.3 ターボS」が3パッケージ、「CX-90 PHEV」が3パッケージだ。上位グレードになるに連れてインテリア・エクステリア装備がより充実している。それぞれのパッケージ内容について簡単に紹介しよう。

「CX-90 3.3 ターボ」シリーズでは、安全性、利便性、テクノロジーに関する充実した装備を全車に標準装備されている。2列目・3列目に3人が座れるベンチシートを搭載し、最大8人まで乗車することができる。インテリアでは、ブラックレザーレザーシート、本革巻シフトノブ&ステアリングホイール(パドルシフト付)、インフォシステム「Mazda Connect」を搭載した10.25インチセンターディスプレイ、7インチTFT液晶メーターパネルディスプレイなどを搭載。

フロントシートおよび2列目シートにUSBポートが設置され、Apple CarPlay/Android Autoにも対応。上位グレードになるとワイヤレスのスマートフォン接続に対応する。さらには、キーレスエントリーなど多彩なテクノロジー群が標準で搭載されている。

エクステリアでは、シルバーメタリック仕上げの19インチアルミホイールをはじめ、オートレベリング機能付きLEDヘッドライト、LEDテールライト、LEDウィンカー付きサイドミラー(電動&ヒーター)などデザインと機能面で優れた装備が標準で搭載されている。フェンダーには、直列6気筒を示す「Inline 6」のバッジが。ディテールには、ブラックガーニッシュやハニカムフロントグリルメッシュも採用されている。

CX-90 3.3LターボS パッケージ

「CX-90 3.3 ターボS」シリーズは、ベースモデルより強力なパワートレインが搭載されたことで、よりアクティブなパッケージとなっており、「スポーツ」、「オフロード」、「トーイング(牽引)」などのドライブモードを備えた「Mi-Drive」モードが全車に搭載されている。

室内は、2列目ベンチシート、3列目2人乗りの7人乗りを標準としており、一部グレードでは2列目キャプテンチェア+センターウォークスルーを備えた6人乗りも用意されている。このパッケージでは、新たに2つの安全装備「i-Activsense2」を導入されており、マツダで最も先進的なクルージング&トラフィックサポート機能が搭載されている。

基本的な装備は通常のターボモデルと共通だが、ターボSモデルにランクアップすることで、Apple CarPlay/Android Autoのみに対応した12.3インチディスプレイ、12.3インチメーターパネル、ボディカラー・ホイールアーチモール、21インチマシンカット仕上げアルミホイール、ヘッドライトの配光を自動調節するアダプティブ・フロントライトニングシステム、8ウェイパワー調整式助手席シートが標準で装備される。

CX-90 PHEVパッケージ

CX-90のPHEVモデルでは、「スポーツモード」、「オフロードモード」に加えて、新たに「EVモード」が導入されている。EVモードは、長時間走行を電気モーターとバッテリーのみで駆動するモードとして機能する。PHEVモデルでは、通常のターボモデルと同じ構成の8人乗りと、2列目のキャプテンチェア+センターウォークスルーを備えた7人乗りの2種類が設定されている。

室内装備には、12.3インチインフォディスプレイ、パワーサンルーフ、フロントシートヒーター、3列目までの計6つのUSB-Cポートを備えている。エクステリアは、ピアノブラックガーニッシュカラー+フロントグリルメッシュが採用され、よりプレミアムな印象に。また、フェンダーの直6バッジが「PHEV」バッジに変更されている。

CX-90 車両本体価格

車両パッケージ車両本体価格(※日本円換算参考値)
CX-90 3.3 ターボ519-694万円
CX-90 3.3 ターボS678-786万円
CX-90 PHEV622-746万円
新型「マツダCX-90 」車両本体価格

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