コールマンの2022年度注目の新製品

アウトドア用品はさらにコンパクトに、車載に便利に進化する!!

アウトドアブームは相変わらず続いている。
アウトドア用品ブランド『Coleman(コールマン)』を擁するコールマン ジャパンは2022年度新製品展示会をオンライン開催したが、そこで紹介された新製品はユニークな動向を見せる近年のアウトドア市場を反映するとともに、クルマとアウトドア用品の将来を予感させるものだった。
10種類の基本的なキャンプ&アウトドア用品がひとつにパックされた、コールマン「ソロキャンプスタートパッケージ」(予価7万6800円、2022年2月ごろ発売予定)

近年は間違いなく「アウトドア・ブーム」。過去10年の市場動向を見ても、アウトドア用品の売り上げは2011年の465億円から順調に右肩上がりを続け、2020年には876億円に達し、前年(753億円)比でも16.3%の伸びを見せている。この背景にはキャンプをはじめとするアウトドア・レジャーが一過性のものではなく、ライフスタイルとして定着してきた事があるのではないか――

アウトドア用品ブランド『Coleman(コールマン)』を擁するコールマン ジャパンは、昨年に引き続きオンラインでの開催となった2022年度新製品展示会でそう説明している。
さらに『ゆるキャンΔ』は言うに及ばず、『ヤマノススメ』あるいは『ふらいんぐうぃっち』や『のんのんびより』といったアニメやマンガ など、従来にはなかったメディアでアウトドア趣味や田舎暮らしの魅力が伝えられたり、Youtubeや各種SNSなどで芸能人を中心に様々なアウトドア・アクティビティ関連の発信が活発に行なわれたことも、近年のブームに寄与する点が大きいようだ。また、バブル崩壊と同時に大手スポンサーを失って失速したものの、2000年直前ごろから真の音楽好きの手によって再び息を吹き返してきた大小さまざまな野外音楽フェスティバルやイベントの影響も見逃せない。

自動車業界でも軌を一にするかのように、アウトドア・イメージの色濃いSUVのブームが進展してきたのもまた、偶然ではないようにも思える。実際、同社が提示した資料によると、オートキャンプ人口は、昨年こそ都道府県境をまたぐ移動の自粛を求められるなどのコロナ禍の影響により、前年の860万人から610万人へと約30%の減少を見せたものの、やはり10年前の720万人から緩やかに右肩上がりを見せている。また、軽キャンピングカーを主な牽引力とする近年のキャンピングカー市場の好調や、軽トラックの車高を上げるリフトアップ・カスタムの隆盛も同じ流れにあるのではないだろうか。

10種類のアウトドア用品がオールインワン収納される。スポーツカーのようなトランクの小さなクルマでも積めそうなサイズ感。
専用バッグは車輪式なので、テント設営場所への移動に便利。着替えなどを収納するポケットなども備える。

さて、同社によるとここ数年は、従来の主力層である3~4人家族の「ファミリーキャンプ」に加え、さらに少人数、一人でフラッとキャンプを楽しむ「ソロキャンプ」や、まだ子どものいない夫婦を主力層とする「デュオキャンプ」といった新たな潮流が生まれ、若い世代に浸透、あるいは関心が高まってきているという。この流れはコロナ禍の「ニューノーマル」な生活において、いわゆる3密を回避するレジャーとしてさらに浸透するものと同社では見込んでいる。そこでアウトドア用品に強く求められるようになるのが、「軽量コンパクト、手軽で簡単に使える」という仕様だ。

このような背景のもとで新たに開発されたのが「ソロキャンプスタートパッケージ」(予価7万6800円、2022年2月ごろ発売予定)。これはテント、寝袋とインフレーターマット、折り畳み式チェアとテーブル、焚き火台と焚き火シート、シングルバーナーとアルミクッカー、LEDランタンの一人用コンパクトタイプの10種類のアイテムが、幅40×奥行き30×高さ70cmほどの車輪付きキャリーケース型専用バッグにオールインワン収納されており、総重量は約16kg。バッグには着替えや食料を入れる余裕もある。

キャンプに興味はあるがクルマを持っておらず、電車やバス、飛行機などの公共交通機関を利用するユーザーや、キャンプ場などへ宅配便で道具を配送するユーザー(宅配便140サイズ)をも視野に開発されているため、当然ながら車載性は抜群だ。また、同社の調査によるとキャンプを始める際の初期投資額が平均7万8362円ということで、それ以内におさめている価格設定もスキがない。

このサイズならトランクの小さなスポーツカーでも積み込めるし、バイクによるツーリングキャンプも楽勝だろう。防災用品としての常備にもうってつけだ。今後予想されるアウトドア用品のさらなる軽量コンパクト化の進展は、ますますクルマとアウトドア・レジャーとを接近させてくれるに違いない。

著者プロフィール

高橋 昌也 近影

高橋 昌也

1961年、東京生まれ。早稲田大学卒。モデラー、ゲームデザイナー、企画者、作家、編集者。元・日本冒険小…