原油高騰と政府の補助金減額が影響
経済産業省が9日発表した、7日時点の全国ガソリン店頭小売価格によると、レギュラーガソリン1リットルあたりの平均価格は180円30銭だった。前週の176円70銭から3円60銭高となっており、12週連続の値上がりとなった。レギュラーガソリンの全国平均小売り価格が180円台に到達したのは、2008年8月以来の15年ぶりとなる。
全国のガソリン店頭現金小売価格調査の結果は以下となる。
レギュラー 180円30銭
ハイオク 191円20銭
軽油 159円80銭
都道府県別にみた、レギュラーガソリン価格平均の最高値は長野県の189円90銭、最安値は兵庫県と山形県が同価格で175円30銭となっている。
なお、1990年からの調査でレギュラーガソリン最安値だったのは1999年9月の91円/Lだったので、実に2倍近い価格に上昇している。
ガソリン価格が上昇している要因は、世界的な原油価格の高騰に加え、6月より政府が石油元売り会社への補助金を段階的に引き下げていることが影響している。この補助金の助成率は2週間毎に10%ずつ引き下げられ、9月末に終了する予定となっている。
このため今後もガソリン価格の上昇は続くと予想され、190円台突入も時間の問題だろう。