道路の安全を守るため日夜働くあのクルマも『トミカ』入り! | トミカ × リアルカー オールカタログ / No.93 マツダ CX-5 道路パトロールカー

発売から50年以上、半世紀を超えて支持される国産ダイキャストミニカーのスタンダードである『トミカ』と、自動車メディアとして戦前からの長い歴史を持つ『モーターファン』とのコラボレーションでお届けするトミカと実車の連載オールカタログ。あの『トミカ』の実車はどんなクルマ?

No.93 マツダ CX-5 道路パトロールカー (サスペンション可動・希望小売価格550円・税込)

2023年12月の第3土曜日に、それまでの『トミカ』の『No.93 コペン GR SPORT』に替わって登場したのが『No.93 マツダ CX-5 道路パトロールカー』です。パトロールカーと言うと、ボディを白と黒に塗られた警察車両を真っ先に思い浮かべるでしょうが、この車両は同じパトロールカーでも、警察ではなく国土交通省の各地方整備局の国道事務所などが道路の巡視業務――パトロール――に使用する車両です。

出動待機中のマツダ CX-5 道路パトロールカー。こちらは屋根上の警告板が折り畳み式のタイプ。
『No.93 マツダ CX-5 道路パトロールカー』の箱絵

国土交通省は、国土の総合的かつ体系的な利用、開発および保全、そのための社会資本の整合的な整備、交通政策の推進、気象業務の発展並びに海上の安全および治安の確保などを担う官庁です。中央省庁等改革の一環として、2001年1月6日に、旧・4省庁(北海道開発庁、国土庁、運輸及び建設省)を母体として設置されました。

この国土交通省は実際に仕事を行なうにあたって、東北、関東、北陸、中部、近畿、中国、四国、九州の8つの地方整備局を置いています(北海道については北海道開発局、沖縄県については内閣府沖縄総合事務局開発建設部が管轄)。

そしてこの地方整備局の中でも、地整管轄の国道整備のほか、管轄区域自治体との幹線道路網整備も所管するのが道路部です。そして管轄区域の国道の実際の整備・管理にあたるのが国道事務所になります。かなり大雑把ですが、一般企業にたとえると、国土交通省が本社、各地方整備局が支社、国道事務所が、営業所のようなものといえるでしょう。

道路パトロールカーに装備される標識板には様々な注意喚起の文言が電光掲示される(画像は高速道路パトロールカーのもの)(PHOTO:中日本ハイウェイ。パトロール東京)

この国道事務所の重要な仕事の一つに道路巡視があります。道路管理施設や防災設備の損傷がないか、道路にゴミの投棄や鳥獣の死骸、工作物の設置などの不法行為がないかを監視する活動です。地道な作業ですが、安全な道路の維持のためには欠かせない業務となっています。この道路巡視のため、各国道事務所やその下に設置されている出張所には、道路パトロールカーと呼ばれる黄色い車が配置されています。ちなみに国土交通省では、道路と同様に河川にも日々の巡視を行なっており、そのための専用車両――パトロールカー――があります。こちらは河川パトロールカーと呼ばれ、オレンジ色に塗られているのが大きな特徴です。

こちらは河川を巡視する河川パトロールカーとして使用されているマツダ CX-5。(PHOTO:湯沢河川国道事務所大曲出張所)

『トミカ』の『No.93 マツダ CX-5 道路パトロールカー』は、この道路パトロールカーをモデル化したものです。道路パトロールカーには様々な車種が使用されていますが、マツダCX-5も全国の国道事務所の道路パトロールカーとして比較的よく見られる車種になります。なお、2023年12月現在、実は『トミカ』には『No.88 日産 エルグランド 道路パトロールカー』という、もう一台の道路パトロールカーがラインアップされています。こちらは同じ黄色の道路パトロールカーですが、高速道路専用のパトロールカーです。

マツダ CX-5 実車フロントビュー(『トミカ』と同一仕様ではありません)
マツダ CX-5 実車リヤビュー(『トミカ』と同一仕様ではありません)

さて、『No.93 マツダ CX-5 道路パトロールカー』のベース車であるマツダのCX-5は、マツダが製造販売するクロスオーバーSUVです。初代モデルはマツダの新世代自動車技術“SKYACTIV(スカイアクティブ)”を全面的に採用した初めての車種として2012年にデビューし、現在は2017年にデビューした2代目モデルが現行となっています。この2代目モデルはドライバーだけでなく同乗者も含めた「すべてのお客さまを笑顔にするSUV」をキーワードに、マツダがもつデザインと技術のすべてを磨き上げ、あらゆる領域で“走る歓び”を深化させたクロスオーバーSUVとなっています。

デザインは「洗練された力強さ」をキーワードに掲げ、“魂動(こどう)-Soul of Motion”のコンセプトをより高い次元へと昇華させることに挑戦。つややかさと精悍さを融合させた外観と、すべての乗員が心地よさを感じられる内装に進化させています。

マツダ CX-5は様々な先進技術により、ドライバーの意のままのパフォーマンスフィールと、優れた静粛性や乗り心地など同乗者の快適さを両立する走行性能を実現している。

また車両運動制御技術“SKYACTIV-VEHICLE DYNAMICS(スカイアクティブ ビークル ダイナミクス)”の第1弾である『G-Vectoring Control(G-ベクタリング コントロール)』を搭載するなど、ドライバーの意のままのパフォーマンスフィールと、優れた静粛性や乗り心地など同乗者の快適さを両立する走行性能を実現しています。さらにマツダの国内仕様車として初採用となる、『マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)』による0〜100km/hの間での追従機能など、安全性能やヒューマン・マシン・インターフェース(HMI)の領域でも大きな進化を果たしています。

『トミカ』の『No.93 マツダ CX-5 道路パトロールカー』は、最新の自動車技術で作られたマツダCX-5の現行2代目モデルに、道路パトロールカーならではのルーフ上の警告灯やディスプレイを備えてユニークなスタイリングとなった実車をよく再現しています。マニアックなクルマですが、ちょっと欲しくなる1台ですね。

■マツダCX-5 XD(L package / 4WD)主要諸元(『トミカ』のモデル車両と同一仕様ではありません)

全長×全幅×全高(mm):4575×1845×1690

ホイールベース(mm):2700

トレッド(前後・mm) :1595

車両重量(kg):1710

エンジン形式:SH-VPTR型直列4気筒DOHC直噴ターボ・ディーゼル

排気量(cc):2188

最高出力:147kW(200ps)/4000rpm

最大トルク:450Nm(45.9kgm)/2000rpm

トランスミッション:6速AT

サスペンション(前/後):ストラット/マルチリンク

ブレーキ(前/後) :ベンチレーテッドディスク/ディスク

タイヤ:(前後) 225/55R19 99V

■毎月第3土曜日はトミカの日!

No.72 トヨタ クラウン (サスペンション可動・希望小売価格550円・税込)

毎月第3土曜日は新しいトミカの発売日です。2023年12月の第3土曜日には、上でお伝えしているように、それまでの『No.93 コペン GR SPORT』に代わって『No.93 マツダ CX-5 道路パトロールカー』が登場します。また、それまでの『No.72 ロータス エリーゼ スポーツ 220 II』に代わって『No.72 トヨタ クラウン』が登場します。なお、『No.72 トヨタ クラウン』には、初回出荷のみの特別仕様もあります。

No.72 トヨタ クラウン(初回特別仕様) (サスペンション可動・希望小売価格550円・税込)*初回のみの特別仕様(特別色)です。

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