目次
1.0ℓターボの走りは別格 機能的な運転席まわりも秀逸

ポロは現在のVW(フォルクスワーゲン)では最小サイズに位置する。3ナンバー車だが、全幅は1750㎜に収まり、全長も4000㎜少々。日本車ではノートオーラと同等で、最小回転半径も5.1mだから、街中でも運転しやすい。
エクステリア

インパネは水平基調の機能的なデザインだ。従来型に比べると、硬質の樹脂を使う割合が増えて上質感は少し薄れたが、視認性やATレバーなどの操作性は良い。デザイン面で無理に先進性を主張していないから、使い勝手も馴染みやすい。
インストルメントパネル

前席の座り心地は硬めで、背もたれを立て気味に調節すると、ドイツ車らしく運転姿勢がピタリと決まる。正確な運転が行なえて長距離移動も快適だ。ただし後席は硬過ぎる。座面の前方を大きくもち上げたから、大腿部が離れにくい半面、小柄な乗員が座ると拘束感も強まる。購入時には後席の座り心地を確認したい。
居住性


エンジンの主力は、1.0ℓ直列3気筒ターボ。ゴルフの1.0ℓターボに比べると、マイルドハイブリッドが装着されず低回転域の駆動力も下がるが、1.6ℓ自然吸気に相当する動力性能を確保する。ATも7速だから、高回転域を保った走りも行なえる。またVWらしく高速道路の直進安定性は良好だ。乗り心地は、40㎞/h以下では細かなデコボコを伝えやすいが、高速になると快適性も高まる。
うれしい装備


月間販売台数 349台(23年11月~24年4月平均値)
現行型発表 18年3月(マイナーチェンジ 22年6月/「GTI」追加 22年11月)
WLTCモード燃費 17.1 ㎞/ℓ※「TSI 」系

ラゲッジルーム


このようにポロは、街中では扱いやすく、高速道路では安定性が向上して乗り心地も快適になる。コンパクトカーで長距離を移動したいユーザーに最適だ。

※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.159「2024-2025 コンパクトカーのすべて」の再構成です。