
スーパーSUVとして分類されるアウディ RS Q8だが、ランボルギーニ ウルスと比較するとブランド力に劣る点は否めない。しかし、この2つのスーパーSUV には、4.0L V8ツインターボエンジンをはじめ多くの共通点がある。そのため、多くの人はアウディの方がランボルギーニよりもはるかにコストパフォーマンスに優れていると考えているが、チューナー兼レーシングチームのABT Sportslineは、そのRS Q8をさらに特別なものにした。

ABTは長年にわたり、アウディSUV向けにさまざまなキットを提供してきたが、最新パッケージはレガシーエディションと呼ばれ、その名にふさわしい Power R パフォーマンスアップグレードがなされる。ノーマルにおける最高出力591ps、最大トルク800Nmは、最高出力760ps、最大トルク980Nmへと向上する。これにより、ウルスSE プラグインハイブリッドよりわずか29ps低いだけとなり、コスパの良さが際立つことになる。
パワーブーストを補完するのは、4インチ(105mm)のクアッドエキゾーストパイプを備えた新しいステンレススチール製排気システムだ。ランボルギーニは、ウルスの工場出荷時の音質をRS Q8よりも優れたものにすることに成功したが、本車に装備されたABTの新しい排気システムは、サウンドに関してウルスを逆転する可能性がある。
その他のアップグレードとしては、ABTレベルコントロール(ALC)電子エアサスペンションと連動する、新開発の電子ロール安定化システム(eAWS)の搭載がある。
もちろん、ABTのモデルは視覚的なアップグレードもなければ完成しない。エクステリアには、スプリッターなどのフロントエンド全体をはじめ、ボンネット上の幾つかのマットカーボンファイバーアクセント、新デザインのサイドスカートなどが装備される。

足まわりには23インチのブラックスポークホイールセットを装着、リヤエンドには、スポイラー、ディフューザーを備える。そしてキャビン内には、カーボンファイバー製のパドルシフターや、ダッシュボード、ギヤシフター、シートフレームカバーのカーボンアクセントなど、いくつかの豪華な内装部品が提供されるという。
レガシーエディションは限定125台の販売。価格は発表されていないが、ランボルギーニ ウルスでは物足りないという人には、RS Q8 レガシーエディションは最適の選択かもしれない。






