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クルマがコンピュータによって制御されるようになって久しい。そして現代ではコンピュータの制御領域は大きく広がり、車両制御にとどまらず各種先進安全装備にナビゲーションやネットワークを利用したサービスなどのコネクテッドなど多岐に渡る。
スバルは自動車メーカーとしてハードウェアの開発はもちろんだが、そのハードウェアの性能を確実に発揮させるソフトウェアの開発に力を入れている。
ソフトウェア開発拠点「SUBARU Lab」拡張

スバルはすでに2020年にソフトウェア開発拠点として渋谷のシェアオフィス「H1O(エイチワンオー)」に「SUBARU Lab(スバルラボ)」を開設していたが、2025年2月からは渋谷駅直結の「渋谷スクランブルスクエア」のシェアオフィス「WeWork 渋谷スクランブルスクエア」にも新たな拠点を追加して、ソフトウェア開発体制の強化を図った。

渋谷のソフトウェア新開発拠点SUBARU Labはスバル入社35年、ADA(アイサイトの前身となるスバルの運転支援システム)からアイサイト開発一筋25年の柴田英司執行役員CDCO(Chief Digital Car Officer)、技術本部副本部長が所長として指揮を執っている。

スバルは新経営体制における方針で「モノづくり・価値づくりで世界最先端を狙う」ことを掲げており、デジタルテクノロジーを駆使してスバルの「安全と愉しさ」を追求。”クルマの進化とIT技術の融合”で持続的価値を生み出し、ユーザーにより良いクルマとサービスを提供していくことを目指す。
「wework」とは?そこに拠点を設ける意義は?

渋谷は最先端のIT企業が多く集まる街で”日本のシリコンバレー”とも呼ばれている。当然そこには優れたエンジニアも多数集まっており、スバルがソフトウェア開発の拠点としてIT業界の最前線に拠点を設けたのはよくわかる。群馬や三鷹よりも多方面からアクセスのしやすい渋谷という立地もポイントだそうだ。

すでにH1Oに拠点を構えている状況で、開発体制強化のために新拠点を設けるのもわかるが、それがなぜweworkだったのだろうか?
weworkもレンタルオフィスではあるが、入居企業数はスタートアップから一般企業、地方自治体まで200社を数えるという。しかも、共用フロアやweworkによるイベント開催などで、それらの企業の交流が図られる。その中から協業のマッチングも生まれているという。
エンジニアが集中して作業できる環境はもちろん、休憩したり刺激を得るためのスペースも充実しており、気持ちよく働ける空間が用意されているのだ。
wework渋谷スクランブルスクエアにSUBARU Labの新開発拠点が開設されたことで、スバルのソフトウェア開発が加速し、アイサイトを初めとしたADASはもちろん、EVも含めた車両統合制御技術、コネクテッドサービスなどこれからのスバルのデジタルカーがより優れたものとして誕生することが期待される。