ランボルギーニ初のEV開発は? 脅威の2000馬力で「世界最強の量産車」になる

ランボルギーニ ランザドール
ランボルギーニは時間をかけて開発を進めており、最初の電気自動車モデルは2020年代末まで登場しない見込みだ。しかし、実際に登場すれば、それは強力な存在となり、フェラーリのEVをかなり上回る可能性もある。これが真実であれば、電気への移行は馬力戦争の終結を意味するものではないだろう。

「典型的なランボルギーニであり、非常に感動的なもの」になると保証。

ランボルギーニは現在、ブランド初となるフルエレクトリックスポーツカーの開発に着手しているが、世界で最もパワフルな量産車の一つになる可能性があることがわかった。

フェラーリは今年初のEVを発表する準備を進めているが、ランボルギーニはそれに追随しようと急いでいるわけではない。その代わりに、同ブランドは時間をかけて開発を進めており、最初の電気自動車モデルは2020年代末まで登場しない見込みだ。しかし、実際に登場すれば、それは強力な存在となり、フェラーリのEVをかなり上回る可能性もある。これが真実であれば、電気への移行は馬力戦争の終結を意味するものではないだろう。

ランボルギーニ ランザドール

最新情報によれば、同ブランド初となるEVは2023年の「ランザドール」コンセプトをベースするという。フォルクスワーゲングループの年次記者会見で、CEOのオリバー・ブルーメ氏は、この車両がポルシェ、アウディ、ベントレー、ランボルギーニの各モデルで共有される新開発のプラットフォーム上に製造されることを発表している。

同氏は、このプラットフォームは「最大2,000ps、980ボルトを可能にする」と述べ、「ランボルギーニにとって非常に特殊なセットアップ」になると語った。同ブランド初のEVがこのパワー数値に近づくと、ピニンファリーナ・バティスタやリマック・ネベラと同レベルとなり、世界最強の量産車としてはケーニグセグ・ジェメラに次ぐものとなる。

ランボルギーニ ランザドール

ランボルギーニ初のEVプラットフォームが、ランザドールのようなハイライディングクロスオーバーの形で2000psをサポートするなら、それだけのパワーで市場に登場すること自体が驚きと言えるだろう。

2000psも脅威だが、980ボルトのアーキテクチャの可能性も魅力的だ。現在、高級EVのほとんどは800ボルトが上限だが、中国製のEVの中には900ボルトに達するものもある。新型ルシード「グラビティ」はクラス最高の926ボルトアーキテクチャを採用し、超急速充電と長距離走行を可能にしている。

ブルーム氏はAutocar誌に対し、ランボルギーニの4番目のモデルはイタリアで生産される予定であることを認めたが、そのパワートレインの詳細は明らかにしてない。しかし、彼はファンに対し、それが「典型的なランボルギーニであり、非常に感動的なもの」になると保証した。歴史が示す通り、それは、ボンネットの下でV12エンジンが轟音を立てていなくても、ブランドの評判を損なわないほど、音が大きく(文字通りではないとしても比喩的に)、ドラマチックで、十分な速さがあることを意味する。

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1965年東京文京区生まれ・世田谷区在住。INS通信社を経て1996年に独立し、車ニュース配信会社アポロニュー…