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Mahindra Racing
SUVからトラックなどの商用車、3輪に至るまで、あらゆる自動車を展開するインドの巨大自動車メーカーであるマヒンドラは、2014年のフォーミュラE発足当初から参戦を続けてきた数少ないメーカーのひとつだ。
マヒンドラ・レーシング・フォーミュラEチームとして出発したチームは、シーズン1における最高位は4位と出遅れたが、翌シーズン2には初表彰台を獲得。そしてシーズン3には初勝利を挙げたほか、10度のポディウムフィニッシュを果たすなど順調に成績を上げていった。

シーズン5からの第2世代マシン「Gen2」の時代にはシーズン5と7に1勝ずつを挙げるなどしたが、日欧のメーカーがしのぎを削る、競争の激しくなったフォーミュラEにおいてはなかなか存在感を発揮できなかった。
第3世代マシン「Gen3」が導入されたシーズン9はポールポジションを1回、表彰台を1回ずつ。そして昨季はポールポジションこそ獲得したもののポディウムフィニッシュはゼロで、チームランキングは10位と低迷した。
しかし、今季は元チャンピオンのニック・デ・フリースが第6戦モナコE-Prixで2位表彰台を獲得するなど成績は上向いており、ここまででチームランキング3位につけている。
■マヒンドラ・レーシング
チーム代表:フレデリック・ベルトラン
本拠地:イギリス バンベリー
マシン: Mahindra M11Electro
パワートレイン:マヒンドラ
●シーズン11成績(第7戦モナコE-Prix終了時点)
最高位:2位
獲得ポイント:91ポイント
ランキング:3位
●通算成績(シーズン11第7戦モナコE-Prix終了時点)
レース数:138
優勝回数:5
表彰台獲得回数:25
ポールポジション獲得回数:11
No.48 エドアルド・モルタラ
スイス出身、38歳のベテランのエドアルド・モルタラ。2006年にフォーミュラ・ルノーでシングルシーターにステップアップしたモルタラは、2009年と2010年にマカオGP連覇を達成した。2011年からドイツ・ツーリングカー選手権に参戦した後、シーズン4からフォーミュラEに参戦。これまでにベンチュリおよびマセラティMSGレーシング、そしてマヒンドラ・レーシングで6勝をマークしている。

●シーズン11成績(第7戦モナコE-Prix終了時点)
最高位:4位
獲得ポイント:39ポイント
ドライバーランキング:8位
●通算成績(シーズン11第7戦モナコE-Prix終了時点)
レース数:102
優勝回数:6
表彰台獲得回数:13
ポールポジション獲得回数:3
No.21 ニック・デ・フリース
オランダ出身の30歳、ニック・デ・フリースはカートの世界選手権を連覇すると、シングルシーターにステップアップした。その後、フォーミュラカテゴリーで順調にキャリアを重ね、2019年にはFIA F2選手権でチャンピオンを獲得した。フォーミュラEにはシーズン6にメルセデス・ベンツEQフォーミュラEチームからデビュー。シリーズがFIA世界選手権に格上げされた翌シーズン7には2勝を挙げ、フォーミュラE初の世界チャンピオンに輝いた。2023年はF1に参戦したためフォーミュラEを離れたが、昨季マヒンドラからシリーズに復帰した。

●シーズン11成績(第7戦モナコE-Prix終了時点)
最高位:2位
獲得ポイント52ポイント
ドライバーランキング:5位
●通算成績(シーズン11第7戦モナコE-Prix終了時点)
レース数:63
優勝回数:4
表彰台獲得回数:9
ポールポジション獲得回数:2
チャンピオン獲得回数:1