ヤマハが「九州自治体課題解決EXPO」に出展! 低速小型EV「グリーンスローモビリティ(グリスロ)」の活用を提案

ヤマハ発動機(ヤマハ)はこのほど、6月4日(水)~5日(木)に、マリンメッセ福岡(福岡県)で開催される「九州イノベーションWEEK」内の「九州自治体課題解決EXPO」に出展すると発表した。

ヤマハは「グリスロ」で地方自治体や民間企業への包括的な支援を提案

九州イノベーションWEEK」は、自治体・企業の課題を解決する最新情報・革新的ソリューションが集まる九州最大級のビジネス展示会。「自治体の課題解決」「GX・脱炭素推進」「観光業務支援」など5つのテーマに関わる製品やサービスが一堂に会し、九州地方の官公庁・自治体・企業関係者らが製品・サービスの比較検討や情報収集を行う場になっている。

今回のヤマハの出展は、地域の交通課題解決に寄与する低速小型EV「グリーンスローモビリティ(以下グリスロ)」の認知拡大、そして導入促進に向けたアプローチが目的。それらを通してヤマハは、地方自治体や民間企業への包括的な支援を提案し、持続的な社会に貢献することを目指す。グリスロは、車速20km/h未満で公道を走る電動車を活用した小さな移動サービスおよび、その車両も含めた総称だ。

ヤマハブースでは、実際のグリスロ車両を展示するほか、グリスロの概要や活用事例をパネル展示。「生活の足」の分野では、「移動と健康」に関する千葉大学などとの共同研究で、グリスロを活用した移動支援により、高齢者の健康やウェルビーイング向上が確認された事例を紹介。そして「観光」分野では、周遊性向上に加え、移動自体がアクティビティ体験となり新たな地域の魅力発見に繋がる事例や、アプリと連携した「エンターテインメント×グリスロ」サービスによる「新たな体験価値」創造を目指した開発事例を紹介する。

グリーンスローモビリティ「AR-07」ラッピング例

ヤマハのグリスロは、50年の歴史を誇るゴルフカーの技術を活用した低速小型EV。電磁誘導線を利用した自動運転走行の実績もある。低床で高齢者でも乗り降りしやすく、窓のない開放的なキャビンは車内外の人々がコミュニケーションをしやすいデザインだ。また、車幅がコンパクトで、道幅が狭く公共交通を整備しにくかった地域でも人々の移動を助けることが期待されている。2014年以来、地域の生活の足や観光地の周遊性を向上させる手段として、全国100以上の地域で累計220回を上回る(実証実験含む)走行実績があり、また全国で70地域、120台以上の販売実績がある。

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