プロボックス&サクシードのアウトドア系カスタムが激アツ!【東京オートサロン2022】

トヨタ・プロボックス/サクシード
ラプタージャパン・プロボックス
東京オートサロンといえば、チューニングカーの祭典というイメージが強かったが、時代は変わってきている。今年は「オフロード系カスタム」の勢力が増大しており、その中でもプロボックス/サクシードの姿が目を引いた。カスタムのポイントは、ほどよいリフトアップ、ごついタイヤ、そしてルーフラックの三つだ。

PHOTO&TEXT●山崎友貴(YAMAZAKI Tomotaka)

リフトアップ、タイヤ交換、ルーフラック装着が三種の神器

働くクルマと言えば、まずトヨタ・ハイエースを思い浮かべる人が多いと思うが、ハイエースに負けないくらい多いのが、「プロボックス/サクシード」だ。ひと昔で言うところの“ライトバン”というカテゴリーのクルマだが、とにかくサスペンションの性能が素晴らしい。1.5Lエンジンにも関わらず、高速道路を滑るようにして駆け抜けていくのだ。

そのワケは、弊社(三栄)刊の『営業バンが高速道路をぶっ飛ばせる理由』を読んでいただくとして、現行型にはハイブリッド車もラインナップされていることから、ヘタなクルマよりも断然速いのである。しかも、そもそも営業車だからスペースユーティリティも抜群だ。

そんなプロボックス/サクシードを、高感度なユーザーが放っておくわけがない。何年か前に関西に出かけた時、カスタムされた同モデルを見たことがあるが、その斬新なスタイルに心を揺さぶれたのを覚えている。先だって開催された「東京オートサロン2022」にも、カスタムされたプロボックス/サクシードが何台か出展されており、“オフロード色カスタム”が華やかかりし今、多くの来場者の熱い注目を集めていた。

トヨタ・プロボックス/サクシード
CROSS・LX プロボックス

ちなみに、プロボックス/サクシードのアゲ系カスタムは関西発祥。大阪にある「PROBO STYLE」が源流と言われている。同社の長尾圭二さんに話を聞いた。

「弊社がスタートしたのは2019年10月からですが、当時はまだプロボックス/サクシードのアゲ系カスタムはどこもやってなかったですね」。

その後、同じようなカスタムを行うショップが次々と増えたという。当初は中古車が豊富な50系と呼ばれている初代モデルのカスタムに始まり、昨今では160系、いわゆる2代目モデルのカスタムに移行しつつある。

「プロボックスは何と言っても新車価格が安いですからね。Gというエントリーモデルであれば、FFで149.1万円。塗装込みのコンプリートカーでも300万円ほどで仕上がります」。

プロボックス/サクシードのカスタムメニューを見てみると、まずはリフトアップ。PROBO STYLEでは40mmアップのサスペンションキットを使っているが、リフトアップ量は各社によってまちまちのようだ。市場を見渡してみると、20〜40mmの間でアゲているショップが多い。

三種の神器となるのが、まずはタイヤ。定番はマッドスター・ラジアルA/Tで、サイズは195/65R15。最近はTOYOから出ているオープンカントリーR/T(165/80R14)を履かせるユーザーも多いようだ。

トヨタ・プロボックス/サクシード
ディーン × スタイルワゴン・サクシード

2つ目の定番が「ルーフラック」。アウトドアブームでジムニーやSUVでムーブメントになっているアイテムだが、プロボックス/サクシードに装着すると、商用車が一気にRVへと変身する。さらにグリルガードとリアラダーを装着すれば、SUV風スタイルの完成だ。さらにコダワるなら、グリルのアースマークをTOYOTAロゴに変えておきたい。

ボディカラーはここでもアースカラーがトレンド。ベージュやグレー系が主流だが、ジムニーやアゲトラなどでお馴染みの「ラプターライナー」といったコーティング塗料も今後は流行しそうだ。

トヨタ・プロボックス/サクシード
ラプタージャパン・プロボックス
トヨタ・プロボックス/サクシード
ラプタージャパン・プロボックス

オフロード系のカスタムは、ハイエースやSUVにも次々と飛び火しているが、ユーザーにしてみればベース車両の価格が高いのがネック。ジムニーがここまで流行しているのは、やはり価格が200万円以内に納まるからだろう。そこから考えれば、プロボックスの新車もガソリンエンジンであればジムニーとほぼ同価格帯。1年車検という煩雑さはあるが、その分だけ自動車税や車検代などのコストを低めに見積もることができる。

プロボックス/サクシードのカスタム、当初は関西のユーザーが多かったが、最近では SNSを通じて関東のユーザーからのオーダーも多くなっているという。関東以北ではまだまだこれからといった感じだが、軽トラキャンパーのような盛り上がりを見せるのは必至だろう。

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山崎友貴 近影

山崎友貴

SUV生活研究家、フリーエディター。スキー専門誌、四輪駆動車誌編集部を経て独立し、多ジャンルの雑誌・書…