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Vol.19|エンジン補機類
Vol.19の作業はエンジンの補機類の装着です。まずは右バンクのエキマニ下に位置するふたつの箱型のパーツをはめ込むのですが、これが同じように見えてじつはフロント側とリヤ側で異なるらしく、見分けるのにひと苦労。しかも、いざ組み込もうとしたときにどちらにも大きなバリがあることに気がついてしまいました。組んでしまえば見えなくなるのはわかっているのですが、気づいた以上放って置けない悲しい性(?)。ヤスリでバリを削り、フラットアルミ色で塗装しました。さらにトランスミッションの上部にふたつの補機をはめ込んで、今回の作業は終了です。
Vol.20|エンジンホルダーアーム装着
今回はまずエンジンホルダーアームの装着です。つまりエンジンマウントですね。シリンダーヘッドのフロント側にアームを装着します(本物のNSXにこんなマウントが装着されているのかは、ちょっと不明)。シリンダーは金属製なので、電動ドライバーを使って装着します。さらにトランスミッションの横の丸い部分にカバーを装着します、説明書にはカムシャフトカバー書いてありますが、どう考えてもこれはドライブシャフト部分のカバーですね。これを向きを合わせてはめ込んだら今回の作業は完了、なのですが、エンジンホルダーアームを固定したビスの頭の塗装がちょっと剥げてしまったので、フラットブラックで塗装。エンジンの全景はほぼ完成しているのですが、ハイブリッドのために補機類やホースなどが多いようで、エンジンの最終完成までにはもうちょっとかかりそうです。
今号のヘリテージギャラリー
「週刊NSX」の解説書のなかでもっともお気に入りのページとなったヘリテージギャラリー、Vol.19はシティターボⅡです。日本車は53年排ガス規制で高性能車が軒並みなくなってしまったんですが、ターボエンジンの登場などでハイパワー車が復活し始めたのが1980年代でした。
シティターボ Ⅱ はシティターボに続く高性能版として1983年に登場したのですが、衝撃だったのはその性能よりもビジュアル。ブリスターフェンダーにでっかなパワーバルジ、エアロバンパー(当時はエアダムと呼んでましたね)、左右非対称のグリルなど、街のチューニングショップがやりそうなモディファイをメーカーがやってしまったのですから。この頃のホンダは本当に元気がありました(いや、日本全体が元気があったと言ったほうがいいのかもしれません)。
そしてVol.20は、シティ・カブリオレ! オープンカーは1960年代くらいまではスポーツカーを中心に各メーカーがラインアップしていましたが、安全性の問題で姿を消してしまいます。ですからシティカブリオレが登場したときは「ついにオープンカーが復活した!」と喜んだものです。シティのオープン化にはイタリアのカロッツェリアであるピニンファリーナが関わっていて、Bピラーにピニンファリーナのロゴが装着されていたことも、クルマ好きを喜ばせました。当然幌の開閉は手動ですが、リヤウインドウがガラス製だったのは画期的でしたね。
じつは私、20年ほど前に中古でシティカブリオレを買おうかな、と真剣に考えたことがありました。そのときはちょうど知り合いがビートを手放すというので、そちらを買ってしまったんですよね……。