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5つの条件を満たすのが理想
最近では車中泊がブームとなっています。クルマの中で仮眠・休息することを前提にしたドライブ旅行はコスト面でもメリットがありますし、自由なルート設定ができるというのも魅力で、まさに目的地のない気ままな旅が楽しめます。
とはいえ、どんなところでも車中泊できるというわけではありません。いや、ヤル気になれば都市部のコインパーキングでも仮眠はとれるかもしれませんが、騒音がひどく十分に休むことは難しいでしょう。
基本的に車中泊に向いている条件というのは5つあります。
まずは、「①平らであること」「②トイレが近いこと」「③静かなこと」です。さらに、「④照明がある」や、「⑤自販機がある」などがあると理想的です。
実際に車を停めて横になってみればわかりますが、駐車場が斜めな場所では意外に落ち着いて休むことはできません。地面がフラットであることは快適さに直結します。
そして夜中にトイレに行きたくなったとき、すぐ近くにはないのはストレスです。さらに、そうしたシチュエーションでは照明があると安心できます。
もっとも大事なのは静かなことで、騒音が少なければゆっくりと休めるはずです。そして、寝起きに缶コーヒーなどのドリンクがすぐに買える環境であれば気持ちよく朝を迎えられることでしょう。
そうした条件を満たす代表的な場所が、高速道路のSA(サービスエリア)やPA(パーキングエリア)です。
そのほか、各地にある「道の駅」も5つの条件を満たしている車中泊向けのスポットと言えるでしょう。いずれの場所も、ドライバーが休憩できるよう24時間駐車可能なことが多く、車中泊している人を見かけることも多くなっています。
車高速道路のSAやPAでは大型トラックが仮眠をとっていることも多く、車中泊もしやすいと感じますが、なかには冷凍車など荷物の関係からエンジンを止めることができないトラックもいて意外にうるさいものです。
そうした場所で車中泊をするときにはトラックが止まるスペースから離れた場所を選ぶといいでしょう。
道の駅でも同様にエンジンを止めることのできないトラックが止まっているケースもありますが、高速道路ほどたくさんのトラックが仮眠していることは少なく、わりと静かに夜を過ごせるケースが多くなっています。
とくに幹線道路から離れた道の駅などは静かな環境で、車中泊の場所としては理想的といえます。
車中泊の場所を守るためのマナー
トラックなどは業務上エンジンを止めることが難しいとしても、一般車両が車中泊をするときはエンジンを止めるのは鉄則です。寒ければ寝具や上着などで暖かくし、暑いときは少し窓を開けるなどして対応したいものです。ただし、窓を開けすぎていると盗難やいたずらが心配ですから、そのあたりの工夫は必要でしょう。
道の駅などで車中泊をするというのは、決して大っぴらに認められた権利というわけではありません。
あくまでもドライブにつかれて、このまま運転していると危ないので仮眠しているというのが建前となります。ですから、車内で食事を作ったりするときにも周囲に匂いが広がるような大掛かりな調理は避けたいところですし、ましてバーベキューのような料理はNGです。あくまでも休憩の延長がスマートな車中泊といえます。
公認のRVパークであればより安心
安心して車中泊を楽しみたいというのであれば全国に整備されている「RVパーク」を利用するというのは、ひとつの手といえます。日本RV協会公認の車中泊施設であるRVパークでは、有料となりますが、そのぶんクルマを停めるスペースも広くなっていますし、場所によっては外部電源を引き込めるようにもなっています。
普通の駐車場と違い、堂々と気持ちよく車中泊できるというわけです。
ただし、RVパークの中には予約が必要な場所もあります。また行ってみたら枠が埋まっていたなんてことありますので、RVパークを利用する前提でも、なんらかのプランBは考えておくことをおすすめします。