精悍な意匠と豪華さ際立つ「ヴェルファイア“ゴールデンアイズ”【最新ミニバン車種別解説】

LLクラスのミニバンブームをアルファードとともに牽引してきたヴェルファイア。トヨタの販売戦略上、一時のような存在感は影を潜めているものの、それはあくまでキャラクターイメージの話。その中身は今でも、あまたのライバルを寄せつけない、アルファード/ヴェルファイアクオリティそのものである。
REPORT:岡島裕二(本文)/山本晋也(写真解説)PHOTO:平野 陽 MODEL:森脇亜紗紀


設定は2・5lの1グレード 静粛性に優れ乗り味は快適

ヴェルファイアが風前の灯火にな っている。一時期は兄弟車のアルフ ァードよりも多い販売台数を記録し、 LLクラスミニバンのベストセラー となる人気を獲得していたが、現在 は特別仕様車からカタログモデルになった「ゴールデンアイズII」の1 グレードしかないのだ。エンジンは 2・5lのガソリン(FFと4WD) とハイブリッド(4WD)があるの で、選択肢は3タイプあるが、アルファードと比べるととても少なくなってしまった。その理由は次のアル ファードのフルモデルチェンジの際 に、ヴェルファイアが廃止されてしまうというのが既定路線になっているからだ。さらにヴェルファイアを 中心に販売していたネッツ店でもア ルファードを販売するようになり、 今はアルファードを積極的に売るようになっている。

エクステリア

ガソリン車には18イ ンチの高輝度塗装アル ミホイールを標準装備。 ハイブリッドは 225/ 60R17 タイヤとなる。 テールレンズは漆黒メ ッキ仕様となる。
専用のフロントマスクはアグレッシブ。現行モデルではLED三眼ヘッドランプにゴールドエクステンションが加わり、さらに迫力を増している。なおリヤゲートはスマートキーのスイッチで も開閉できるが、開いたときの最高地点は2.1mを超えるため狭い駐車場での操作には気を付けたい。スマートキーを持って近づくと自動的にスライドドアが開く機能も備える。

とはいえ、ヴェルファイアも捨てたもんじゃない。ワイド感が強調さ れたフロントバンパーやスポーティな印象を醸し出すシャープなヘッド ライトは、アルファードにはない精 悍さがある。現在販売中の「ゴール デンアイズII」はヘッドライトにゴ ールドエクステンションが採用され、 フロトグリルやバックドアガーニッシュなどに漆黒メッキが施されており、より精悍さが際立っている。

乗降性

インテリアもモデル末期を感じさせない質感の高さだ。ナビ画面の大 きさやアナログ式のメーターには、 少し古さを感じさせるが、大胆に施された木目調パネルは豪華絢爛だ。「ゴールデンアイズII」にはインパネ やドアトリム、コンソールボックス加え、スマートキーまでもゴールド加飾が採用されており、ゴージャスな雰囲気が高められている。

ヴェルファイアのシートはリラッ クスキャプテンシートの7人乗りだ けとなっているが、このシートでも 十分快適に過ごすことができる。通常のポジションでも足元は広いが、 後方までロングスライドさせてオットマンを出せば、くつろげる空間をつくり出すことができる。

インストルメントパネル

着座位置が高く視界は 広いがノーズ位置は把 握しづらく、ピラーも 太いため狭い場所での 取り回しには注意した い。ガソリン車にはエ アロ専用のレッドリン グメーターが備わる。

ガソリンエンジンは2・5lのみとなり、豪快な加速を披露してくれる3・5lのV6はヴェルファイアでは選べない。だが、2・5lでも 力不足を感じるシーンは少なく、静粛性の面ではV6よりも優秀。ハイ ブリッドは低速域ではEV走行が可 能となるため、より静粛性が高くなる。後輪をモーターで駆動するタイプの4WDとなるので加速がスムーズで、発進時や加速時には後輪にも 駆動力を与えるため、常に姿勢をフラットに保ってくれるから、乗り心地にも重厚感が増す。

居住性

フットワークも乗り心地を重視し たソフトな設定なので快適性は高い。 運転席でも乗り心地は良いが、2列 目に座ったときの居心地の良さはミ ニバン随一だ。路面からの衝撃を巧 みにいなし、不快な揺れを防いでく れる。静粛性も2列目が最も良いか ら長時間乗っても疲れにくい。通常 は突き上げ感が強くなりがちな3列 目でも、ダブルウイッシュボーンの リヤサスが上手くショックを吸収し てくれるから乗り心地は良好だ。販売終了が近いので、今からは買 いにくい状況だが、ヴェルファイア のスタイリングに魅力を感じたなら、 あえて最終型を買って長く乗るとい うのも悪くはない選択だ。

うれしい装備

現行の「ゴールデンアイズII」の 2 列目シートは写真と異なるリラックスキャプテンシートとなるが、折り畳み式サイド テーブル、ふくらはぎを支えるオットマンなど十分にラグジュアリーな空間であることは変わりない。
Bピラーのアシストグリップは、全長485mmと長い上に、背の低い子どもや高齢 者でもつかみやすいよう上下でグリップ形状を変えているのは素晴らしい。

フットワークも乗り心地を重視し たソフトな設定なので快適性は高い。 運転席でも乗り心地は良いが、2列 目に座ったときの居心地の良さはミ ニバン随一だ。路面からの衝撃を巧 みにいなし、不快な揺れを防いでく れる。静粛性も2列目が最も良いか ら長時間乗っても疲れにくい。通常 は突き上げ感が強くなりがちな3列 目でも、ダブルウイッシュボーンの リヤサスが上手くショックを吸収し てくれるから乗り心地は良好だ。販売終了が近いので、今からは買 いにくい状況だが、ヴェルファイア のスタイリングに魅力を感じたなら、 あえて最終型を買って長く乗るとい うのも悪くはない選択だ。

月間登録台数   7010台(21年6月〜11月平均値)
現行型発表    15年1月(一部改良21年4月)
WLTCモード燃費 14.8km/l ※ハイブリッド車  

ラゲッジルーム

※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.139「最新ミニバンのすべて」の再録です。掲載データは作成時点での参考情報です。

http://motorfan-newmodel.com/integration/139/

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