東欧発の最高速度400km/h超の電動ハイパーカー!【世界の(マニアックな)自動車オールアルバム】その1

東欧発、最高速度400km/h超の電動ハイパーカー! 【世界の(マニアックな)自動車オールアルバム】Vol.1

デウス・ヴァヤンヌ
デウス・ヴァヤンヌ
世界には、日本でもよく知られている大手メーカー以外にも数多くの自動車メーカーがある。シティコミューターやスポーツカー、SUVなどジャンルは多彩で、近年はEVを開発し自動車産業への参入を目指す新興メーカーが続々と誕生している。

「世界の(マニアックな)自動車オールアルバム」1回目の今回は、大手メーカーのない国から、電動ハイパーカーを開発する新興メーカー2社、オーストリアのデウスと、クロアチアのリマックをピックアップする。

TEXT●遠藤正賢(ENDO Masakatsu)
PHOTO●デウス・オートモビルズ、リマック・アウトモビリ

オーストリアの新興ハイパーカーメーカー「デウス・オートモビルズ」

デウス・ヴァヤンヌ

2022年4月のニューヨークオートショーで「ヴァヤンヌ」を発表したばかりのデウス・オートモビルズ(デウス)は、2002年にルーマニアで生まれオーストリアのウィーンで育った若きデザイナー、エイドリアン-フィリップ・ブトゥカが2020年に設立した新興ハイパーカーメーカー。

デウス・ヴァヤンヌ
デウス・ヴァヤンヌ

その最初のモデルとなる「ヴァヤンヌ」は、ウィリアムズアドバンスドエンジニアリングとイタルデザインの協力を得ながら、2025年の発売を目指して開発が進められている。

最高出力1640ps(2200hp)以上、最大トルク2000Nm以上を発するモーターを搭載しながら、車重は1810kgに抑えられることで、0-100km/h加速は1.99秒以下、最高速度400km/h以上をマーク。それでいながら航続距離は500kmを確保することを目標としている。

機能的なデザインが与えられたヴァヤンヌのインテリア
機能的なデザインが与えられたヴァヤンヌのインテリア

無限大マークをモチーフとした有機的かつ機能的なデザインが与えられ、個性的ながら洗練された佇まいを備えるこの電動ハイパーカーは、99台のみが生産される予定だ。

クロアチアのハイパーEVメーカー「リマック・アウトモビリ」

リマック・ネヴェラ
リマック・ネヴェラ

クロアチアのハイパーEVメーカー、リマック・アウトモビリの名は、2021年11月にポルシェおよびブガッティとの合弁会社、ブガッティ-リマックが設立されたことで、今や知る人も多いことだろう。

創設者兼CEOのマテ・リマックが21歳の頃に愛車をエンジンブローさせたことをきっかけとして、独自の電動パワートレインを作り上げるという挑戦を始め、2009年にリマック・アウトモビリを設立。2011年に最初のモデル・「Concept_One」をフランクフルトショーで発表し、2018年のジュネーブショーでは「C_Two」をデビューさせる。

リマック・ネヴェラ
リマック・ネヴェラ

そして2021年11月「C_Two」の市販モデルとして、最高出力1408kW(1914hp)、最大トルク2360Nm、車重2150kg、0-100km/h加速1.97秒、0-300km/h加速9.3秒、最高速度412km/h、航続距離550kmを誇る4モーターの150台限定ハイパーカー「ネヴェラ」を正式発表した。

ネヴェラのインテリア
ネヴェラのインテリア

ボディはプリプレグモノコックのパッセンジャーセルに、アルミとカーボンを用いた衝撃吸収構造を組み合わせたもので、そのねじり剛性は70,000Nm/°に達するという。また、4つのモーターの駆動力を個別に制御することでトルクベクタリングを可能にしたほか、ADAS用に12個の超音波センサー、13個のカメラ、6個のレーダーを備えるなど、最先端の技術を満載したモデルとなっている。

ネヴェラのパワートレインおよびボディ・シャシーの透視図
ネヴェラのパワートレインおよびボディ・シャシーの透視図

著者プロフィール

遠藤正賢 近影

遠藤正賢

1977年生まれ。神奈川県横浜市出身。2001年早稲田大学商学部卒業後、自動車ディーラー営業、国産新車誌編…