優れたEV性能を備えたフラッグシップSUV
アウディ初の量産EVとして2020年に日本デビューした「e-tron(イートロン)」が、フェイスリフトのタイミングで「Q8 e-tron」に改名。「Q8」はアウディ最上級のSUVで、そのEVバージョンというわけだ。
巨大なボディだけに狭い道や駐車場での取り回しはそれなりに苦労するが、コーナリングの安定感とライントレース性はなかなかでとても気持ちよく運転できる。これだけ大きく重い車体が繊細に動くのはちょっと不思議なくらいだが、巧みな調律はさすがアウディと言っていいだろう。
EVだけあって発進加速やちょっとした加減速のスムーズ感も基本的には滑らかだが、ひとたびアクセルを踏み込めばドカッ!と加速する力はさすが。高速域における中間加速でアクセルを踏んだ瞬間にグッと身体がシートに押し付けられるガソリン車には真似のできない体験は、それはそれで楽しいものだ。
動力性能やハンドリングは仕事を完ぺきにこなすし、快適性も十分以上。最高の移動ツールだ。
Specification
●サイズ(全長×全幅×全高/mm):4915×1935×1635 ●車両重量(kg):2600 ●乗車定員(名):5●電動機種類(燃料):交流同期電動機(EV) ●一充電走行距離:501km(WLTCモード)●価格:1275万円 ●カラー:クロノスグレーメタリック
※全グレードでの価格は1099万円〜1275万円。
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STYLEWAGON(スタイルワゴン)2024年4月号より
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]