ローダウンするならダウンサス、車高調、何がおすすめ?【軽トラカスタム 車高の上げ下げ Q&A ローダウン編 1/4】

軽トラックの車高は落ちにくい? まずは足まわりの構造を理解しよう!

ここ数年、アウトドアブームの影響もあってリフトアップ派が増えた一方、ローダウン系の人気もいまだ根強い。どちらもイケるのが軽トラの面白いところだが、これからカスタムしようと考えているなら、まずは基礎となる足まわりの知識を得たいところ。とはいえアゲとサゲではカスタムの内容や使用パーツが異なるし、注意点なども違ったりする。そこでユーザーからよく寄せられる疑問をリフトアップ&ローダウンで各20項目ずつピックアップ。気になる疑問をこれで解消しちゃいましょう!ローダウン編はGTカープロデュース ・高原さんに答えてもらいました。

Q21.軽トラは落ちにくいって本当ですか?

A. 現行の軽トラは実質的にダイハツ・ハイゼットかスズキ・キャリイの2車種のみ。どちらもフルキャブオーバータイプで、フロントのサスペンションは座席の下に位置しています。そのためストローク量がかなり短く、ローダウンする余地があまりない。ノーマル車高でもすぐにバンプストッパーに当たってしまうくらいです。リアについても両車リーフスプリング式で、ホーシングの上にリーフが乗っている構造上、こちらもダウンできる余地は少ない。ということで、落ちにくいかと問われると、まあ落ちにくい部類でしょう。50〜60ミリダウンくらいまでが現実的ですね。

前後約50ミリのダウン。現実的にほぼ限界です。

Q22.お手軽に落とすならダウンサスもアリですか?

A. ダウンサスの魅力は安さ。フロントのコイル2本だけなら1万円台で買えますからね。しかし「Q.21」でもお話したように、もともとストローク量が少ない軽トラです。ダウンサスということはショックは純正のままなので、30ミリも下げたら底づき(正確にはバンプタッチ)状態で走る感じになってしまいます。バネやショックではなく、ゴムでボディを支えているイメージですね。実際にダウンサスを組んだお客様から、「ポンポン跳ねて缶コーヒーも置けない」という話を聞いたことがあります。そのくらいは我慢できる、何より安さが一番という方であればアリだとは思いますが、個人的にはあまりオススメできません。

「安さ重視なら乗り心地も妥協が必要でしょう」

Q23.車高調でローダウンするメリットは?

A. いくら車高調であっても、ストローク量が劇的に増えるわけではありません。当社では全長調整式の車高調を扱っており、できる限りストロークを稼ぐ設計にしていますが、ローダウン仕様ということもあってやはり短いです。ですが車高調の場合、スプリングに合わせてショックを組みますから、バネレートを上げて沈み込みを抑えつつ、減衰力も高めに設定することで、底づき(バンプタッチ)を防ぐことができます。フィーリングとしては硬めながら、少なくとも跳ねまくるような乗り心地にはなりません。が、それも商品次第で、中にはガチガチな車高調もあったりします。よく吟味して選んで下さい。なお、参考コストはフロント2本のみで10万円〜、リアのダウンリーフ+ショックも込みだと15万円〜といったところです。

GTCPのストリート向け車高調はFバネレートを7.5キロに設定。純正の倍くらいの硬さだが、「フルキャブタイプの場合、そこまで硬さを感じません」。ショックの減衰力もこのスプリングに合わせており、振動の収まりが良くしっとりした乗り心地を実現している。

Q24.リアはどうやって落としたらいいの?

A. 軽トラのリアはリーフスプリング式です。ショックは別体構造になっており、ショックだけ短くしても車高は落ちません。そのためリーフスプリングをローダウン仕様のモノに交換して落とすのが定番的です。ダウン量はメーカーによって異なりますが、当社のモノだと4センチほどです。あとは補助的な方法になりますが、シャックルを交換して下げる方法もあり。当社製品だと7ミリダウンとなり、ローダウンリーフと組み合わせると47ミリ落ちる計算です。なお、ダウンリーフもシャックルも、いずれも交換した時点で構造変更する必要があります。

取り付け穴の位置によって車高を変更できるGTCPの車高調整シャックル。調整範囲は7ミリダウン/プラマイゼロ/7ミリアップ/14ミリアップの4段階。つまり車高上げにも使えるアイテムなのだが、下げ方向には7ミリダウンのみ。GTCP製のダウンリーフスプリングと併用できる。

Q25.車検時、強度検討書があれば構造変更できる?

A. 社外のリーフスプリングやシャックルには、基本的に強度検討書が付属します。そして構造変更する際にはこれを使いますが、ただ車検時に提出すればOKという書類ではありません。構造変更の前に、まず事前審査を受ける必要があり、その際に改造申請書類に添えて検査場に提出する形です。申請後、問題がなければ1週間から10日ほどで審査結果通知書が交付されます。そこでようやく車検(構造変更)を受けられるという流れです。事前審査のための改造申請書類は一般の人が用意するのは難易度が高めなので、お店にお願いするのがスムーズ。手数料は2万円〜くらいだと思います。

GTカープロデュース 〈GTCP〉

働くクルマである軽トラを、速く楽しく快適に走れるように自社開発パーツでチューン。足まわりをはじめ補強アイテムや給排気系、コンピュータ、ボルトオンターボやスーチャーまで展開する。最近はリフトアップキットもかなり好評ながら、今回は代表・高原さんにローダウン編を担当していただきます。

住所:静岡県磐田市東原567-1
電話:0538-74-6667 
営業時間:9時〜18時 
定休日:土曜、日曜

軽トラカスタム[車高の上げ下げQ&A] まとめはこちら

K-CARスペシャル ドレスアップガイド Vol.38 軽トラカスタムガイドより

[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]

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