2WD車と4WD車の同時試乗で違いも見えた!
フロンクスのドライバビリティは、安定方向に振った大人の雰囲気が漂う乗り味だ。同じプラットフォームを使う「スイフト」は峠道でキビキビと動くけれど、フロンクスはどっしりと構える感覚が増している。ひとまわり大きなクルマに乗っているような印象と言って良いだろう。
公道試乗で強く感じたのは、高速域の安定感の高さ。直進安定性が高く、高速ツアラーとして真価を発揮する水準は予測していたレベルよりもずっと上だった。そのうえ、先進運転支援技術のレーンセンタリング機能の仕上がりが良いおかげで、その機能を使っている際の高速道路のカーブでも、細かい修正が入らないのは見事。ちなみにサスペンションは日本専用にリチューンされている。
さて、2WD車と4WD車を公道で乗り比べてみてどんな違いがあるか。結論から言えば、雪道など滑りやすい道での発進性能を除けば大きな違いはない。4WDは前後輪に回転差が生じてはじめてリアへトルクを送るパッシブなスタンバイ式を採用しているので、昨今のトレンドとなっている舗装路の旋回中も積極的に後輪へトルクを送ってハンドリングを向上させるというわけではないのだ。基本的に、雪道の発進時だけ機能する生活四駆と考えれば良い。




















STYLEWAGON(スタイルワゴン)2024年2月号
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]