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イカつ可愛いルックスと悪路走破性が魅力
発売されて間もないN-BOXジョイとスペーシアギアに比べて、2023年5月の発売から既に1年半以上経過しているのが、三菱の「デリカミニ」。だが、その人気はまだまだ衰えを知らず、テレビCMの好感度の高さも相まって、「え、もうそんなに経ってたっけ?」と時間の経過を忘れさせるほど新鮮味を保っている。
24年度上半期の販売台数は「eK」シリーズとの合算で2万6863台。前年累計比で1.4倍増と好調で、兄弟車である日産ルークスの台数と合わせると5万8402台となり、3位ダイハツ・タントの台数を上回っている。
デリカミニ成功の理由は、商品設計の妙とデザインの勝利といえるだろう。事実上の先代モデルである「eKクロススペース」をマイナーチェンジするにあたり、三菱伝統の「デリカ」のネーミングを使用するとともに、クルマのキャラクターもオフロード方向に大きくシフトチェンジ。フロントマスクは三菱らしいイカつさだけでなく、半円形のシグネチャーランプを備えるヘッドライトを採用することで、愛らしさも表現している。
その結果、23-24年日本カー・オブ・ザ・イヤーの「デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー」を三菱として初受賞。あらためて「売れるクルマ」をつくるためにデザインが大きなファクターとなることを大いに実感させられた。
また、スーパーハイトとしては珍しく、4WDの走破性を強調しているのもデリカミニの特徴。あえて前後輪の回転速度にわずかな差をつけ、滑りやすい路面でのスムーズな回頭性、ハンドルを取られやすい轍での高い直進安定性を実現。やや引きずる格好となるので燃費的には不利になるのだが、そこまでしてデリカの名に恥じない悪路走破性に配慮しているのはさすがとしかいいようがない。
見た目だけでなく、中身も伴うイケメン人気は、しばらく続きそうだ。
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ーの2代目eKスペース。そのカスタムモデルだったeKクロススペースがビッグマイナーチェンジを機にデリカミニへと生まれ変わった。また、日産ルークスもプラットフォームを共有する兄弟車で、生産はいずれも三菱が担当している。


体径タイヤと専用サスペンションを装備した足回り


um」系に標準装備。左端にマルチアラウンドモニターも備わり、駐車する際などに周囲の状況や駐車枠の位置を確認することもできる。








mium」系にはステアリングヒーター、ターボ車にはパドルシフトも装備されている。



mium」系にはステアリングヒーター、ターボ車にはパドルシフトも装備されている。




【MITSUBISHI DELICA MINI】
グレード:T Premium 4WD
ボディカラー:アッシュグリーンメタリック×ブラックマイカ
車両本体価格:227万1500円
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自動車誌MOOK 最新軽自動車カタログ 2025 より
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]