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夢のおひとり様仕様! アトレーで満喫する趣味とは!?
yukipapa_garageさんが今のアトレーを手に入れたのは約2年前。それまでは6速マニュアルのクーパーSで走りを楽しんでいたが、家庭の都合で手放したという。さて、次は何を楽しみにしよう?と考えた時に選んだのが、軽バン×DIYという趣味だった。そもそも昔から工作が好きだったというyukipapa_garageさん。早速DIYに取りかかり、今の仕様を作りあげたと思いきや、実際はそうでもなかったよう。
「実は、この仕様で3作目なんです。最初は発泡スチロールのボードにビニールのフローリングシートを貼ったパターン。でも、本物の木材の質感が欲しくてすぐに作り変えてしまいました。ビニールはちょっと味気なかったですね」。

次の仕様が2×4材を固定金具で組み、箱状の収納とベッドを兼ねた構造。ところが今度は、重くて、狭くてダメ。そしてたどり着いた答えが、パイン材を使った今の仕様というわけ。だが、作りはとても素人とは思えないほどの完成度。
「イメージしたのはログハウス。最初は安い杉材を使ったら色味が気に入らなくて。肌の色が白に近いパイン材を使って、やっとイメージ通りになったんです」。
車中泊にちょっとでも興味がある人なら夢のような荷室空間だが、もちろん全て自作。やはりというべきか、何を作ろうか考えている時、どう作ろうか悩んでいる時がとっても楽しいという。しかし、最近は別の楽しみも見つけたとのこと。それが車中泊を活かしたキャンプだ。最初は各地を車中泊で回って美味しいものでも食べようか、と考えていたが、今ではドップリとキャンプの魅力にハマり、お気に入りのギアを集めながらアウトドアを楽しんでいるという。



完成度高く作れた秘密は段ボールを使った型取り
ベッドキットは使い方に合わせて、シングルベッド・ダブルベッド・対面ソファへと姿を変える。非常によく考えられた作りだが、これには秘密がある模様。「最近、軽キャンパー仕様のクルマが多いので、メーカーの画像を見たりして研究したんです」。さらに、驚きなのが作成時はほとんど図面を引かないという点。その代わり、段ボールで試作を繰り返し、形が決まったら作り込んでいくという。「特に大変だったのはベッドキットの高さですね。高すぎれば視線が上がりすぎてウインドウから外が見えないし、低すぎたら収納ができずにデッドスペースになってしまう。ここは何度か試作を繰り返しました」。その甲斐あってか、ベッドキットは高さもサイズもyukipapa_garageさんにピッタリ。寝るのもくつろぐのも自由自在、という室内に仕上がっている。見れば見るほど見事としか言い様がない。








快適性を損なわないよう作り込むのが難しかった
ベッドキットだけでも見所は満載だが、さらに注目なのが換気扇とシンク。換気扇はなんとパソコン部品を流用して薄く作られている。そしてシンクはしっかりと給水と排水に分かれている。これらは車内の利便性・居住性を高めるために作られた装備だ。「できたものを買ったらそこで終わり。でも自分で作っていけば、その間中楽しめます。実際、僕は2年間、このクルマで楽しんでますからね」。最後に、ここまで作り込みが見事だと他の人に作ってくれと頼まれないか聞いてみた。「確かに頼まれることはあります。ただ、今でも作業ができるのは週末や長期休暇の時ぐらい。他の方のクルマを作っていたら自分のクルマを作る暇がなくなってしまうので、残念ですが断っているんです」。クルマの自作はあくまで趣味。お小遣いの範囲で無理なく制作。それが長く楽しむコツなのかも。










Instagram:yukipapa_garage
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KCARスペシャル ドレスアップガイド Vol.41 ダイハツ・ハイゼットカーゴ&アトレー No.2より
